「十二五」綱要:6つの特徴

 

第11期全国人民代表大会(全人代)第4回会議に関する記者会見が6日午後、人民大会堂で開催された。国家発展・改革委員会(発改委)の張平主任、朱之鑫副主任、徐憲平副主任が「第12次五カ年規画」(2011~2015年 以下「十二・五」と略す)綱要について記者からの質問に答えた。

以下は張主任のコメント。

中国の経済社会は、「第11次五カ年規画」(2006~2010年)期間中に目覚ましく発展した。しかし同時に、不均衡・不調和・持続不可能など、発展をめぐるさまざまな問題が浮き彫りとなっていることも現実だ。我々は、「十二・五」綱要の立案にあたり、これらの問題を掘り下げて検討した。今後5年をめどに解決を目指している。この問題解決は、「十二・五」の特徴でもある。

「十二・五」綱要の特徴として、以下の6点が挙げられる。

(1)「科学発展」というテーマと「経済発展モデルの転換加速」という大筋が、全文を通して貫かれている。このテーマと大筋をめぐり、政策の方向性確定、計画の具体的目標設定、戦略重点の明確化が行われている。

(2)今後5年から10年の間に、短期的・長期的目標を効果的に結合させ、国際金融危機によるダメージに対応するための重大措置や緊密な連携をしっかり行い、危機対策の成果を確かなものとし、さらに拡大させる。また、小康社会(ややゆとりのある社会)の全面的建設という目標と緊密に結合させ、目標達成のために堅固な基盤を築く。

(3)内需拡大、特に消費需要の拡大を目指し、国内の発展の原動力を強める。

(4)「国民生活の優先」原則を堅持し、所得分配、就業、基本公共サービス、医療、教育、住宅、社会保障など各方面において、明確な目標と具体的要求が打ち出されている。

(5)改革開放を経済発展モデルの転換加速のための動力とする。

(6)計画に関する戦略性や先見性が際立っており、同時に的確性と操作可能性も高められている。

 

「人民網日本語版」より 2011年3月8日

 

 
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