全人代代表、医療制度改革の深化について語る

 

第11期全国人民代表大会第4回会議は、「医薬衛生体制改革の深化」について記者会見を行い、陳竺・衛生部部長、王軍・財政部副部長、胡暁義・人力資源・社会保障部副部長、孫志剛・国家発展・改革委員会副主任、国務院医療制度改革弁公室主任が出席した。

陳竺・衛生部部長(中央)

 財政方面において、王副部長は、2009年、政府は三年のうちに医療衛生方面の5項目の重点改革を終えることを決定し、全国各レベルの財政は、8500億元を増額のうえ投入し、そのうち中央財政は、3318億の増額、投入であり、現在の総量でみると、三年の注力は、目標を超えた、あるいは、非常に順調なうちに終了するとみられる、と語った。

 陳部長は、政府は基本医療保障をよく行うと同時に、重点的な疾病に対し保障を行うことを検討している、と語った。その第一は、児童の重病であり、例としては先天性の心臓病、または白血病である。農村では、新型農村合作医療制度により70%が払い戻しされ、また重病救助基金により、患者の家庭状況に応じ、20%が補償され、困難な状況にある家庭においては90%前後の補償が得られる、と述べた。

先を争って質問する記者たち 

 胡副部長は、新型医療制度改革以来、2009年、2010年の2年において、都市部においてのみでも、医療保険に加入した人数は、1億1400万人である。都市と農村部をあわせると、現在、基本医療保障制度は、すでに12億6000万人をカバーしており、全国民加入の目標に向けて推進中である、と述べた。  孫主任は、中央は、県、郷、村(いずれも中国の行政単位)の三級レベル医療ネットワークの建設を非常に重視しており、これまでの2年の医療制度改革への投資のなかで、中央は資金により約2000の県レベルの病院、約20000の都市と農村部の基礎医療機構建設を支えている。基層にある国民の医療条件は過去に比べ大幅に改善されており、今年、政府はさらに継続して投資し、すでに決定された県レベルの病院、都市と農村部の基礎医療機構建設の任務を全面的に完成させる。同時に、我々は、基層の国民のための医療衛生チームの建設をさらに強化する措置をとっており、それには、全科にわたる医師の配備が含まれる。2年のうちに全国のすべての基礎医療衛生機構には、有資格の全科にわたる医師が配属される。(張雪=文・写真)

 

人民中国インターネット版 2011年3月10日

 

 
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