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「石老人」を守れ

 

夕日を受ける「石老人」

青島東海岸の、海に臨んだ断崖に有名な「石老人」がある。これは、海岸から100㍍のところにある、老人が海中に座っているような形をした岩で、老人が両手でほおを支える姿にそっくりだ。

この「石老人」は高さ20㍍前後の石柱で、典型的な海食現象によって形作られたものだ。長い年月の風と波による侵食で、海岸の基盤岩が崩れ後退、岩は削られ、磨かれ、侵食されて、丈夫な部分が海の中に座る「石老人」となって残ったのだ。「石老人」はどれだけの年月を経ているのか分からない。

「石老人」の保護機関である青島市嶗山区(ろうざんく)海洋及び漁業局海洋管理科工作スタッフの李さんは、このところの観察から「石老人」の現状を憂慮している。「海面から露出している石柱部分は風化がかなり目立ちます。水面下の部分は波による侵食を受け損傷が進んでいます。この老人は以前に比べてかなり『やせて』きているのです」

李さんによれば、今年3月に嶗山区海洋及び漁業局は、嶗山区政府に関係資料を手渡し、「石老人」の保護の初期的論証の専用資金を申請したという。「資金が認められれば、私たちは専門機関を招いて『石老人』の修復と保護の論証を進め、その後細かな計画を制定します。論証が通過した後、再度後期修復・保護専用資金を申請する予定です」(鞏合生)

 

人民中国インターネット版 2011年4月14日

 

 
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