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20年以上砂漠と戦い続ける王有徳さん

 

20年以上、彼は2つのことだけを行ってきた。1つは砂漠緑化させることであり、もう1つは職員を豊かにさせることだ。この2つを達成できれば、彼はまったく生涯に悔いがないと考えている。彼こそ、毎年2000ヘクタールの速度で砂漠の緑化を進め、治砂事業に奇跡をもたらす「全国治砂英雄」であり、全国優秀党員である、寧夏霊武白寧夏白芨灘(はくきゅうたん)国家クラス自然保護区管理局長の王有徳さんだ。

「現場を我が家のように愛し、林地を命のように愛す」、これが人々の王さんに対する評価だ。寒い冬に、身を切られるような冷たい風の中で、「草方格」(砂の移動を防ぐため麦わらを格子状に地面に挿したもの)を挿す作業を行い、春には多くの「檸条」(ムレスズメ属の潅木)、スナヤナギなどを植樹するため、現場で食事を取り、野宿する。風と砂が何度も苦労して植えた苗木を枯らしても、彼は繰り返し植樹を補い、木々が連なって流砂を食い止めるまであきらめない……。

人と自然の闘いの中で、王さんと同僚たちは風と砂の中で立ち働く。何度も砂が人を押し込み、人が砂を退かせることを繰り返し、彼らはモウス砂漠南西の端に、東西に長さ45キロ、南北に幅10キロの緑のベルト―防風林を作り上げた。世界の治砂史に奇跡を生み出したのだ。かつて黄砂が空を覆い、生態条件が極めて劣悪だった貧しい造林場は、今では生物種の豊富な、生態優良な国家自然保護区となっている。諸外国からの援助による林業研究プロジェクトも、次々とこの地で行われるようになっている。国内外の専門家が、白芨灘は世界の総合的砂漠化防止の傑出した模範だとたたえている。

2007年4月、王さんは全国緑化委員会、人事部、国家林業局から「全国治砂英雄」の称号を授与された。これは新中国成立以来、全国で2人目となるものだ。

 

人民中国インターネット版 2011年5月15日

 

 

 
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