都市の大通りは、あるものは人に懐旧の情を呼び起こし、あるものは、単に忘れ去られる。青島の中山路は、間違いなく前者である。数百メートルに満たないこの通りの名称は、植民地時代の雰囲気を漂わせる「斐迭里(フェイディエリ)街」から「山東街」、記念的意味合いをこめた「中山街」と変化し、1901年から今日に至るまで、都市文明と華やかな商業の歴史の証人となっている。通りは、120年を迎えた今日もなお、過去の歴史を映し出している。(樊澤順)
人民中国インターネット版 2011年5月18日