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欧米学者の目に映る中国共産党:一層の開放と強い学習能力

 

「中国共産党はさらに開放された」と、世界的シンクタンクである英王立国際問題研究所のケリー・ブラウン氏は指摘する。ブラウン氏は100回以上の訪中経験を踏まえて、自らの目に映ったこの世界最大の政党のイメージを語った。

ケリー氏は「中国共産党は情報公開を進め、政権運営の透明性を増し、手続きの規範化を進めている」と指摘する。しかも中国共産党は学習能力に長けており、外国や自党の政権運営経験をたゆまず総括し、学ぶことで、情勢の変化への適応に成功してきたという。

10数年前、ブラウン氏は外交官だった。「あの時は中国がこれほど急速に発展するとは思わなかった。中共は中国経済を非常に上手く発展させた。これを超えられる者はまずいないだろう」。

中共建党90周年にあたる今年、国際シンポジウム「中国共産党の建設」(主催:現代世界研究センター、米ジョージ・ワシントン大学)が6、7の両日に北京で開催された。米国、英国、デンマーク、シンガポールなどから出席した学者らは中国問題研究のリーダーと見なされており、国際的知名度も高い。

中国共産党の開放性について記者が質問すると、出席者からは比較的一致した見解が示された。

「中共は社会各層に開放された唯一の共産党であり、私営企業家を含むより多くの階層を引きつけている」と、米国の著名な中国問題専門家・沈大偉(英語名:David Shambaugh)氏は評価する。こうした開放的な手法は、中共が変化に適応し続け、積極的に対策を講じて試練を迎え撃つことができることを示すものだ。「今回の国際シンポジウムでは中国共産党の建設について外国の学者との直接的な交流が行われた。こうした開放的な姿勢、意向自体が賞賛に値する」。

かつて中国で学び、研究活動にも長年従事した沈氏によると、中共による幹部の審査・育成、党員幹部の資質向上も他の国々の政党が学ぶべき点だ。

中共指導部の新旧交代の制度化、規範化、手順化の進展に注目する専門家もいる。シンガポール国立大学東アジア研究所の鄭永年所長は「中共は革命党から政権党への転換に成功し、個人から集団への指導体制の民主化も実現した」「スムーズで予測可能な指導層の新旧交代は、中国共産党の抜きん出て優れている点だ」と指摘する。

欧州の著名な中国問題の専門家、デンマークのコペンハーゲン・ビジネス・スクール(CBS)アジア研究センターの柏思徳主任は「迅速に政策を決定し、実行することで問題を解決し、社会の発展を促すことのできる中共の能力は、四川大地震などの際にいつも示されている」と指摘する。

1920年代にスノーが『中国の赤い星』によって中共と紅軍を世界に報道して以来、中国に対する欧米の関心や研究が止んだことはない。だが今日になっても中国を真に理解していない欧米人は多い。近年では「中国の崩壊」から「中国の脅威」まで、様々な論調がこの発展途上の大国につきまとっている。

こうした論調についてシンポジウムの出席者たちは、「中国のように急速発展する国は、いずれも予想しない多くの問題に直面するものだ」と指摘する。

「私は中共指導下の中国が全世界の脅威だとは思わない。欧米は中国の成功ではなく、その失敗を懸念すべきだ」と、世界トップクラスのシンクタンクである米ブルッキングス研究所ジョン・ソーントン中国研究センターの李成主任は言う。

沈氏は「米国のメインストリームは、中共は中国の発展に重要な貢献をしたと考えている。外国人は中国の発展を歓迎すべきだ。中国の発展は世界にチャンスをもたらした」と指摘する。

 

「人民網日本語版」 2011年6月9日

 

 

 
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