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紅軍の運命変えた遵義会議の会場跡

 

美酒河

赤水河の岸壁に刻まれた「美酒河」の磨崖石刻。土城鎮から茅台鎮に向かう山間道路の途中で

紅軍が「よたび渡河した」赤水は、今日「美酒河」の美称で呼ばれることが多い。河沿いには茅台酒、郎酒、習酒をはじめ、中国白酒(蒸留酒)の名だたる銘酒を醸す工場が多く建てられていることによる。

赤水河は雲南省北東部の鎮雄県内に源を発し、雲南・四川・貴州3省の省境を東に向かって流れ、茅台鎮で向きを変えて北上、四川省の合江県で長江に合流する。全長は523キロ。雨季と乾季の流量の差が大きく、雨季には流域の大量の雨水を集めて混濁した流れになるが、秋の重陽節から翌年の端午節までの乾季には、澄んだ美しい流れに戻る。

この冬季を中心にした乾季に河から澄んだ水を汲み取って酒の醸造が行われてきた。

作成・金田直次郎

茅台鎮では、独特の生産環境を守るために人口が過密になった旧街区から車で十分ほどのところに「国酒新城」(新街区)をつくる計画が実行に移され、建設が着々と進んでいた。過密人口によるゴミや排水が「美酒河」の水質に影響を与えないよう、新街区ではゴミや排水の処理が徹底して行われることになる。

「国酒」茅台酒の製造技術は中国の無形文化財に指定されている。茅台酒の独特の味と香は赤水河の水質や微生物、土壌や植被、気候などの自然条件と密接に結びついており、環境の保護が何よりも大切なのだ。

私たちは茅台酒工場に隣接する世界最大の酒文化博物館である「国酒文化城」を参観した。3000平方メートルの敷地内に7つの展示館が並び、漢代から現代までの中国酒文化の歴史がさまざまな角度から展示・展観されていた。発祥から今日「国酒」と呼ばれるようになるまでの茅台酒の歩みも詳しく紹介されている。赤水河の流れが眺望できるこの博物館は、茅台鎮の新しい観光スポットになることだろう。

 

人民中国インターネット版 2011年6月

 

 

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