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中国共産党反腐敗・清廉政治提唱の成果と見通し

 

趙智奎(中国社会科学院マルクス主義研究院)

腐敗に対する処罰と効果的な防止を堅持することは、人心の向背と党の存続にかかわる。腐敗は重大な経済損失をもたらし、最大の社会汚染であり最大の政治的挑戦でもある。中国共産党ははっきりと腐敗反対の旗印を掲げ、腐敗は打ち勝てないものではなく、必ず打ち勝たねばならない、そして打ち勝つことのできるものだ、としている。

あるいは、「中国共産党内の腐敗問題はますます深刻になっている。ここ数年、腐敗問題で処罰された省や部クラスの幹部は2ケタもいるじゃないか。これは党内の腐敗事件が多くなっていることの証に違いないではないか」と言う人もいるかもしれない。

しかし実のところ、この判断は正確ではないし、消極的なものでもある。それは別の角度から見ても明らかだ。中国共産党の腐敗問題処理に対する決意と注力度はますます大きくなり、すでに大きな効果をあげている。

事実、ここ数年中共中央は標本兼治(表面に表れた事象と根本的原因のどちらも同時に直すこと)、総合管理、処罰と防止の並行実施、防止重視の方針を堅持し、『腐敗処罰・防止体系の確立・完備の2008~2012年活動計画』を真摯に実行し、清廉党風確立責任制を厳格に実行し、大事件や重要事件を摘発し、一部指導幹部の廉潔と自律にかかわる際立った問題に真剣に取り組んで解決し、反腐敗・清廉政治提唱の法規制度の制定を急ぎ、党と国家事業発展の継続的推進のために有力な保証を提供した。

全党を挙げて反腐敗の旗印をはっきりと掲げ、反腐敗・清廉政治提唱をより際立った位置に置き、一連の効果的な措置を取ったことにともなって、党内の腐敗事件は徐々に減少する傾向にあることを見逃してはならない。改革開放が進むにつれて、中国共産党は腐敗問題処理で豊富な経験を積んできた。

2011年1月10日に開催された中国共産党第17期中央紀律検査委員会第6回全体会議で胡錦濤総書記が指摘した通り、われわれは反腐敗

・清廉政治提唱の目覚しい効果に目を向けるべきであると同時に、反腐敗闘争の長期性、複雑さ、困難さも見つめるべきであり、より固い決意と強力な措置で腐敗を罰し、効果的に防止し、より科学的な反腐敗・清廉政治提唱を行っていかねばならない。 新世紀に入ってから、特に党の第16期三中全会以来、中国共産党は科学発展観によって反腐敗・清廉政治提唱活動を統率し、清廉な党風の確立と反腐敗活動が社会主義の方向に向かうことを堅持し、党の政治紀律を守ることを終始第1に考えてきた。また、国民の根本的利益を守り発展させることを清廉な党風の確立と反腐敗活動の出発点とし、足がかりにしてきた。標本兼治、総合管理、処罰と防止の並行実施、防止重視の方針を堅持し、教育、制度、監督を同じように重んじる科学的な腐敗処罰防止体系を構築した。社会主義民主政治の発展を堅持し、権力の腐敗を抑制する民主監督メカニズムを作り上げた。また、社会清廉政治文化の浸透力を拡大し続け、社会主義核心価値体系を確立した。さらに、国内の反腐敗体系と国際的反腐敗協力体制という2つの資源を計画的に活用し続けた。こうして確かにかつてないほどの成果を上げたのである。

 

 

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