世界の目に映る中国共産党の歴史と今

 

沈暁寧=構成

「改革開放」

デンマーク議会のモーエンス・ロッゲトフト第一副議長は次のように語る。

「中国共産党が自ら修正し、自ら充実に努める上で行った最大の改善は、1978年以降、鄧小平の指導下で講じられた実務的な一連の政策だ。現在、中国で実行されている制度は、民衆の要求を積極的に反映し、その願いと期待に符合した制度にほかならない。中国共産党の最も主要な貢献は、1970年代末以来の経済改革を通じてすでに数億人もの人々を貧困から脱却させたことだ。この貧困脱却プロセスは現在なお継続中で、それは現在までに世界で行われた貧困脱却の取り組みの中でも最大の貢献だ」

チリ共産党総書記・衆議院議員のラウタロ・カルモナ氏は次のように語る。

「中国の発展は中国人民とその執政党の知恵に基づくもので、彼らはどうしたら経済を発展させることができるかを知っており、いっそう重要なのは、経済発展の問題で、執政党が硬直したイデオロギーにとらわれることなく、より科学的で合理的な角度から経済発展上の問題を考えてきたことだ。外部の観察者は中国の経済面での成果を論じる際、決まって『中国モデル』あるいは『中国の経験』を取り上げるが、より重要なのは、モデルと経験の背後にある実質的な精神、すなわち中国共産党が終始変わらず堅持している社会主義の発展モデルと理念なのだ」

ケニアの歴史・国際関係研究専門家のムネネ・マチャリヤ氏は次のように考察している。

「90年の発展を経て、中国共産党はすでに幅が広く、体系的に成熟した党内メカニズムを形成している。しかも、リアルタイムで、絶えず発生する新たな試練に対応することができる。中国共産党は長期にわたり一貫して、調和の取れた社会を作り出すための政策を探し求め、中国の史上かつてない経済成長と人民大衆の生活レベルの普遍的な向上の実現のために力を尽くしてきた」

時代とともに発展・変化

ヘンリー・キッシンジャー米前国務長官は次のように語る。

「中国共産党は改革を推進する精神的指導者であろうとしているだけでなく、同時に、絶えず中国社会の新しい要素を取り込んで、自己の陣容を拡大することに努めている」

欧州左翼党のロタール・ビスキー議長は次のように語る。

「中国共産党の執政がもたらした巨大な成果の一大要因に学習に長じていることが挙げられる。中国共産党が引き続きこの学習を堅持し、引き続き発展のための正しい政策決定を行い、引き続き各業種の創造性を鼓舞するなら、変わらず中国の発展のためのエンジンであり続けることができる。中国共産党の未来は、引き続き経済の良好な発展を保持することにあり、引き続き人民の福祉を基準とする体制改革を推し進めることにあり、引き続き過去の誤りから教訓を汲み取る中にある」

ドイツの政治学者トーマス・マイヤー教授は次のように考察している。

「中国には引き続き刷新を進めなければならない大きな必要性が存在する。これは政治の領域にも言えることだ。中国共産党内の改革と刷新も求められており、刷新というこの新しい要素は中国共産党の執政能力と政治能力をよりいっそう高めることになろう」

執政能力

マンフレート・グルンド・ドイツ連邦議会同盟党議員団幹事長は次のように語る。

「過去30年間に中国が経済、社会と国際関係で勝ち取った成果が中国共産党の執政能力の何よりの証明だ。中国共産党はイデオロギーに縛られることのない実務的な執政党で、13億人民の福祉を図ることを目的としており、限られた党内エリート層のためにあるのでは決してない」

スイス・チューリッヒ大学民族学研究所のインゴ・ナンタウェイガート高級研究員は次のように語る。

「中国共産党が執政党になったのは、中国人民自らが選択した結果で、外部の力によるものではない。中国共産党はその60余年の執政において、経済的に立ち後れ、文化的には空白状態だった中国を安定した国家に発展させ、経済、政治、軍事などの分野でも成功を収めている。このことによって広範な人民大衆から擁護されているのだ」

ムカバ・タンザニア革命党総書記は次のように表明している。

「中国共産党の政治目標は明確で、思想はしっかりしており、人民大衆のためにより良い社会を建設することに尽力し、経済発展目標の実現のために努力し、人民の生活レベルの向上を図っている。中国共産党は人民生活のバランスの取れた改善と社会発展を進めるうえで、極めて実務的だ。中国共産党の指導下で、中国には文字通り天地を覆すような大きな変化が起こった。中国共産党は活力に満ちており、確固とした信念で中国の特色ある社会主義建設を推し進めている。13億中国人民は正しい指導下にある」

中国の奇跡

スペインの新聞『エル・グリト』は次のような論評を載せている。

「30年の短期間に飛躍的な経済成長によって中国は飢餓から脱却したうえ、世界第2の経済体にまで躍進した。このことは中国共産党の執政に合法性を付与したのみならず、経済の奇跡を生み出したそのモデルは、今日、他の国の手本ともなっている」

フランスの週刊誌『ル・ポワン』は特集号に次のような文章を載せている。

「中国はすでに世界第2の経済大国になった。私たちの前に立ち現れたのは、まったく新しい中国だ。2008年の北京オリンピック、2010年の上海万博は、ともに世界に強い印象を残した。中国の指導者は、さまざまな刷新をまず小範囲で実験してから全国に推し広げてきた。今日、中国の大中都市にはどこにも経済開発区が設けられている。中国は新たな夢を抱いているが、それは私たちにも極めて魅力的だ」

エジプトの哲学者、詩人、思想家のアフマド・ヒジャーズ博士は次のように考察する。

「1949年に政権を勝ち取ってから1979年までに、中国共産党の指導する中国革命は中国を被占領、混乱、封鎖という状態から世界に開放し、全社会の安定を実現した。鄧小平の言う『白猫でも黒猫でも、鼠を捕まえるのが良い猫だ』は、実際に生活上の哲理ともなっている。全世界の指導者に、何が人民の生活上で適切な利益なのかを研究するよう促した。中国が各分野で発展を遂げたことで、その世界に開かれた度量は、世界の東方と西方を結ぶ経済的な巨人へと中国を成長させたのだ」

 

人民中国インターネット版 2011年7月

 

 
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