政協委員はもっと大きな力を発揮すべき

全国政協委員、香港鳳凰衛視(フェニックステレビ)総裁 劉長楽

 

私が全国政協委員になってから今年で10年目になる。過去9年間の仕事では、自分の調査、研究、提案、建議を通じて、社会の進歩を確かに促せたことが、最大の喜びであり安堵だ。

私は文化改革・発展について過去3件の提案を行い、文化産業を新たな経済成長軸および基幹産業にするよう繰り返し呼びかけた。関係機関もこれらを重視した。国の文化発展戦略が私の提案によって始まったとは言えないが、私は1人の政協委員として職責を尽くし、なすべき努力をした。

文化発展分野だけでなく、社会生活の各分野で政協委員は専門知識を活かし、一層の役割を果たすことができる。

政協委員はもっと大きな力を発揮し、自らに課す要求も高めるべきだ。今年の政協常務委員会活動報告で賈慶林主席は「われわれの活動にはまだいたらぬ点がある。例えば政協の主体的役割は一層の発揮が待たれ、一部の調査、研究、視察は十分に現状に切り込んでおらず、一部の提案や大会発言は質の向上が必要だ」と指摘した。こうした現状をどう変えるか。私は政協委員の職責履行の程度を数量化した考課基準の導入が非常に重要だと考えている。

例えば欠席申請制度について私は今年、申請せずに大会に欠席した委員の名を記した紙を政協から受け取った。こうした「暴露」によって、委員らは大会出席制度をより厳粛に受け止めるようになる。委員の提案に関しては、現時点でも提案の件数や質に対する厳しい基準はない。提案は政協委員にとって職責履行の最も重要な手段であり、委員の調査・研究が踏み込んだものか否か、真剣に考えられたものかどうかを直接的に示すものでもある。委員の提案の質を高めるため、提案考査制度の導入を検討すべきだ。例えば優れた提案を毎年選出するようにすれば、心血を注いで提案をまとめた委員は評価されたと感じるし、他の委員にとっても鞭撻となる。

今年の両会も瞬く間に終盤に入った。毎年3月に全国各地から政協委員2000人余りが駆けつけ、職責を履行し、国家の大計や民生について議論する。会議の順調な開催のために国は資金を拠出し、社会各界もサービスやサポートを提供する。目的はただ1つ。委員らが人民政協を代表して政治協商、民主的監督、政治参与・議論という3大職責を、会議期間にとどまらず任期中毎日、真に履行することを望んでいるのだ。

 

「人民網日本語版」 2012年3月12日

 

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