全人代代表が「留守児童」「空巣老人」問題に関心

 

于文=文

第11期全国人民代表大会(全人代)第5回会議のプレスセンターが現場労働者、農民の全人代代表4人による、インターネットを通じてのネットユーザーとの交流機会を設けた。交流の中で、彼らは「留守児童」(両親が出稼ぎに出て故郷に残された子ども)「空巣老人」(子どもが成長し家を離れ残された老人)の問題について関心を示した。

「留守児童」「空巣老人」の現象は広く農村に存在する。都市で働く農民工は賃金が安く、一方で都市では生活経費が高い。彼らは経済的な負荷から、自分の子どもや親といっしょに都市に住むことができない。現在では、農村だけでなく、多くの工業関係労働者も、もともと住む都市から別の都市に出稼ぎに行くこともあるようで、都市の中にも「留守児童」「空巣老人」現象が見られるようになっている。

全人代代表は、子どもと両親が離れている時間が半年もしくはそれ以上になると、この時間が親子関係を疎遠にし、関係の疎遠さが彼らの心に影響を与え、影を残すと指摘している。一方、「空巣老人」にとっては面倒を見てくれる人がいないのが悩みだ。これらの現象は注目する価値があり、政府が有効な政策を示すことを期待する。

これらの問題を解決するためには、第1に政府が全力あげて地元企業を支援し、農民工が故郷に帰って就業できるようにすることだ。第2に、長期に都市に定住する農民工が都市住民と同様の待遇を受けられるようにし、彼らに老人や子どもとともに暮らす能力を持たせることだと述べた。また全人代代表は、各レベルの政府が農村に専門の機関を設けて都市と農村を一括管理する機関を作ることを建議している。この機関は、例えば子どもの就学、老人の医療など多くの問題について、留守家族の管理と世話をする。もしこうした機関ができたら、留守家族の困難もある程度解決されるだろう。

 

人民中国インターネット版 2012年3月13日

 

 

 

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