————外文局は中国のニュース出版と対外宣伝の非常に重要なプラットホームであり窓口ですが、周局長は中日友好21世紀委員会の中国側委員でもいらっしゃいます。そこで、中日友好交流の促進について、中国外文局はいかにより良い役割を果たしていくかお話しいただけますか。

周明偉局長 中日関係は非常に重要です。両国関係にとって重要だけでなく、この地域にとっても重要です。また、現在重要だけでなく、未来に対しても非常に重要です。時間的・空間的条件の変化に伴って、中日関係には不断に新たな問題や困難が出現します。いくつかの歴史的話題、いくつかの発展プロセスの中で出現する新たな問題があります。あるものは両国の付き合いの中で生まれた問題で、あるものは地域と世界的要素の変化が引き起こす問題です。こうした時期に、私は機会があって中日友好21世紀委員会の関連活動と任務に参加しましたが、責任の重さを感じています。委員会の中国側委員として、私は文化とメディア分野の交流推進の役を担っています。私はこの2つの分野には多くのことができると考えています。

中日国交正常化40年来、両国の文化とメディア分野の交流の重要性がますますクローズアップされているからです。特に、中日2国間貿易が大きな業績を上げたという前提のもと、両国貿易量は初期から現在までにすでに数百倍に増えており、双方はすでに欠くことのできない貿易相手国になっています。しかし、貿易往来の発展と深化、総合依存度の高まりは、両国関係の中でのすべての問題を解決できるわけではありません。文化における共感と交流が、両国国民感情に対する影響は直接的なものです。文化交流は両国人民に眼前の損得を抜け出させ、より長きにわたる両国関係の未来を見させることができます。これは文化交流の重要な役割をより明らかにしています。そのほか、中日両国経済総量の変化は40年前には想像できないものです。また、重要度の変化によって、特に中国経済が急速に発展しアジア最大の経済体となりましたが、両国の民衆がいかにこうした変化に適応するか、同時に新たな環境のもとで両国関係を高め、新たな歴史的時期に両国関係を前向きに発展させていくかは、両国にとってともに大きな挑戦であり、日本の民衆にとっては特にそうです。

いかに正しく中国を待遇すべきか、いかに正しく中国の発展と向き合うか、いかに正しく中日関係の発展を取り扱うか、メディアはこの分野で特殊で代替できない役割を担っています。メディアは相手方を紹介でき、相互理解を進め、相互関係のプラス面の発展を推進できます。しかし、メディア自体の特質により、中日関係に問題が出現した際、中日両国国民感情に変化が起きた時、メディアは何を行い、どう行い、いかに話すかは、往々にして中日両国関係に特殊な影響を与えます。

両国の距離は非常に近く、メディア技術の発展により意思疎通は制限を受けなくなったにもかかわらず、両国民衆の感情や認知上の違いは、依然としてメディア的視野とある種の動機の影響を受けています。両国がいかに正しく認識し、両国関係の中の複雑さを適切に処理し、いかに両国関係の変化の中で出現する新しい問題を認識するかについて、メディアは重要な責任を負うべきだと言えます。私は、メディアが中日両国関係の大局から発し、両国関係発展の中で主流に注目すべきと考えます。メディアはニュースそのものの需要のために、あるいは欲望のために、局部的なものを大きく報道し全局に影響し、主流をないがしろにすることがあってはならないのです。メディアは抵抗力を高め悪の元凶を取り除き、プラス面を提唱し、前向きな雰囲気を提唱し、両国民衆の困難な時、対立する時、衝突が起こった時でさえ、プラスの面が見られ、プラスの面を発揚すべきです。中日関係の大局と長期的利益に配慮し、眼前の局部的なもの、個別のことの影響のためでなく、両国の長く根本的利益に着眼し、正しく、両国関係にとってマイナスの衝突について処理すべきです。同時に、私たちには両国の若いメディアに従事するスタッフのためにより多くの機会と雰囲気を作り出す責任があります。彼らに中日関係の困難だった過程を理解させ、日本の侵略戦争が両国人民に与えた災難と苦痛を理解させ、中日関係の特殊性と複雑性を理解させ、彼らの日中関係史の奥行きに対する認識を高めることが必要です。

不断の往来の中で、共に健全で温和で善良な交流を建設する努力をしてこそ、多くの現実的、歴史的問題に対して比較的正しく、ともに受け止められる見方を形成することができるのです。これに対して、メディアは積極的努力と貢献をするべきです。私はこの点についてとても自信があります。特にニューメディアは多くの新たな手段をもたらし、交流しやすさを高めます。各種機会を作り出し、いくつかのプラットホームを建設し、両国メディア同業の直接交流を促進するべきです。私たちはすでにそうしたことを始めており、さらに多くのプラットホームで、引き続き行っていけると信じています。

 

 

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