半身麻痺の体で農民のために立ち上がる検察官

1987年、大学を卒業しようとしていた馬俊欣さんは、体育の授業で平行棒から落下する事故で脊椎、頚椎に重傷を負い、大きな後遺症が残ってしまった。つまり、左半身が麻痺、硬直し、右半身は無理になら動かせるという状態になってしまったのだ。

首の後ろに埋め込まれた2枚の金属板と数本の針は、首を動かそうとするたび激痛を伴う。さらに深刻なのは、横になって眠れないことで、彼の睡眠のほとんどは椅子でのうたた寝だ。健常者なら簡単な、寝返りや起き上がることのほか、腰を伸ばしたり服を着る動作を行うことでさえ、彼にはぜいたくな願いなのだ。

ぜい弱な身体だが、彼は25年来仕事を怠ることがない。朝の着替えに25分かかるが、遅刻したことはなく、1日の休暇を申請することもなく、病気治療のために仕事を休んだこともなく、頑強な精神力で常人には想像できない苦痛を耐え忍んできた。

彼は民衆に対して心からの情熱を持ち、後遺症の残る身体をひきずるようにして証拠を集め、各方面と協議してきた。17年にわたって申し立て者の正義のために上級機関を訪れて問題解決を訴え、障害を持つ農民のために13万元余りの未払い金を回収した。

馬俊欣さんは、2001年に平頂山市2000年度優秀検察官に選ばれた。11年には河南省人民検察院の一等功の表彰を受け、平頂山市優秀共産党員模範に選ばれた。12年彼は全国模範検察官に選ばれ、全国五一労働表彰の栄誉を受けた。

 

【プロフィール】

馬俊欣

河南省郟県人民検察院副科級検察官。1965年6月生まれ、93年7月入党、大学卒業。

 

 

人民中国インターネット版

 

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