村民の実情を考慮し健康のために尽くす村医

史硯虹さんは1998年に看護師を専門に育成する衛生学校を卒業後、都市部での条件のいい勤務を選ばず、毅然として北壕塹村に戻り村医として働き始めた。14年にわたる彼女の努力のもと、北壕塹村の医療情況は明らかに改善されてきた。最初は医療器具と呼べるものは聴診器、血圧計、体温計の3点セットしかなったが、現在では血糖値計、治療ランプ、モノクロの超音波画像診断装置などが完備された診療室になった。

通常、彼女は診療室での診察のほか往診も行っている。患者の求めがありさえすれば、彼女はすぐに患者のもとに出かける。一度などは、往診の途中で事故に遭い、右足のヒザ半月板損傷のケガを負ったにもかかわらず、患者の診察を終えてからようやく自分の治療のために病院に向かったほどだ。このため、彼女は今でも後遺症を抱えている。

村民はみな経済的に豊かではない。彼女はできるだけ治療費がかからないよう処方せんを書き、安価な薬品を使うなど、患者の負担を少なくしながら、より効果的に病気を治療するよう考えている。すでに、10種類以上の広く見られる病気に対して低費用で高効果の治療法を開発し、人々に喜ばれている。長期にわたって投薬が必要な老人や貧困層、障害者に対して、彼女は極力医薬費が減免できるようにしている。医療業務以外に、彼女は放送、村民代表大会、個別訪問PRなどの形で科学的伝染病予防を宣伝し、衛生と予防について人々の理解を深めてきた。彼女の努力によって、北壕塹村の新型農村医療協力参加率は100%に達し、基礎免疫接種率は95%に上っている。

史硯虹さんは、2008年に全国優秀郷村医師に選出され、11年には張家口市優秀共産党員に選ばれた。12年、河北省青年五四表彰メダルを受け、張家口市十大傑出青年、河北省ノーマン・ベチューン式医薬衛生業務従事者に選ばれている。

 

【プロフィール】

史硯虹

女性、河北省張北県大囫圇鎮北壕塹村村医。1977年4月生まれ、2006年6月入党、中等専業学校卒業(日本の職業高校に相当)。

 

 

 

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