受診難から「解放」されて

沈暁寧=文 新華社=写真提供

北京市宣武区に住む杜建萍さん一家は、かつて「受診難」の苦しみをさんざんなめさせられた。彼女の75歳の母親は長い間、高血圧症、心臓病を患い、毎年、1万元近い医薬費を支払ってきた。さらにある年のこと、息子が気胸を患い、急に1万元余の治療費が必要になった。医薬費を減らすために、一家の習慣になってしまったことがある。「ちょっとした病気は我慢してやり過ごし、大病になったらできるだけ我慢して、どうしようもなくなってから、病院に行く」

2007年、北京市が「都市基本医療」を実施すると、彼女はすぐに息子と母のために保険に加入した。それ以後、彼らが治療を受けると、規定にしたがって定率の補償金が支給されるようになった。「医療保険の補償金によって、母と息子の治療費は以前に比べて、半分以上節約できるようになりました」と、彼女は当時を思い出し、「その時から、病気なったら、すぐ病院で診察を受けられるようになりました。治療費のことを悩む必要はなくなりましたからね」と語った。

現在、医療保険の入力設備が完備し、彼女は毎回病院に行くと、会計の窓口で医療保険カードを読み取り機にかざすと、コンピューターが自動的に補償金以外の自己負担分を計算してくれる。彼女は、迅速、正確、実利的な住民基本医療保険によって「解放されました」と、笑顔で語った。

 

 

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