中日友好医院 内視鏡センター 姚力外科医

 

日本の医学部で学んだこと

私は日本政府のODAによって設立された、中日友好医院の内視鏡センターで消化器外科医をしています。私は瀋陽の中国医科大学で医学を学びましたが、前身は満州医科大学だったため、日本語を専門とする教授が多く、私も1年間日本語を勉強し、その後5年間日本語の授業で医学教育を受けました。そして、縁があり、1987年に中日友好医院配属となりました。当時は九州大学医学部の医師らが赴任し、医学指導にあたっていました。日本人医師は仕事に真摯に取り組み、手術技術も高度であり、一緒に仕事をするうちに私も日本の医学部で勉強することを願うようになりました。その頃、恩師である外科医・小川道雄先生に出会い、持寄奨学金会の最初の奨学生となり、1992年、熊本大学医学部第二外科に迎えていただきました。それから1年半にわたり外科について多くのことを教えていただき、今では高度な手術ができるようになりました。これも、日本の先生方に恩恵を受けたおかげです。

目標はがんの克服

日本の外科手術は中国より進んでいると思います。中国の外科技術を向上するために、私が日本の先生方から学んだ技術と理念は、中国の外科医に教え、さらに中国の地方にも指導し広めていきたいと考えています。これまでの、日本との外科手術による医療交流については、個人病院レベルの小規模な交流のみですが、最近、医療交流に対して両国の医師の理解者が増えてきてうれしく思います。

私は消化器のがん手術を専門にしていますが、目標は3つのがん(直腸がん、胃がん、肝臓がん)の克服です。日本のがん治療の先端技術でもある腹腔鏡を用いた手術は、中国のがん手術に新しい方向性と理念、技術を与えてくれて感銘を受けました。

そして、私は、西洋医学にかかわらず中国医学を含め、患者を中心とした総合的治療を行なっていきたいと思います。

日中の医療交流を願う

中国で医学を学ぶ日本人医学生が増えています。私が20年前に日本に留学したことを思い出します。日本の先生方に本当によく面倒をみていただいたので、今度は私が日本人医学生に力添えをしてあげたいです。

中国人と日本人は文化的にも人種的にも同じルーツを持っているはずです。日本人医学生には、医学だけでなく、文化、人文交流にも貢献できる人材になって欲しいと思います。そのような学生が増えれば医療交流事業も増えるのではないかと願っています。

日中交流は民間の友好が一番重要です。国境も政治的要素もない医療は、一番意義ある友好だと思います。

 

 

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