日本政府観光局北京事務所長 飯嶋康弘

 

中国国民の目線に立った情報発信

日本政府観光局(JNTO)は、日中間の観光交流を推進することで、日中関係の発展を目指しています。

日本政府観光局では、日本大使館や日系企業の皆様の御協力を頂きながら、一人でも多くの中国の皆様に日本へ観光に来て頂き、真の日本の姿を知ってもらいたいとの思いで、中国人観光客の誘致業務に日々取り組んでいます。北京事務所には、日本各地の観光パンフレットを用意し、さらに、HPやツイッター(微博)、あるいは中国メディアを通して、日本の観光魅力を発信しています。また、中国の旅行会社と毎日コンタクトし、高品質で多様な訪日ツアーの造成を働き掛けています。

2010年7月には中国全土で訪日個人観光が解禁され、2011年7月に解禁された個人観光マルチビザの効果もあり、最近は個人観光も急速に拡大していることから、これまで以上にきめ細かな情報提供に努め、日本の「おもてなしの心」を誘致活動に際しても実践するように心掛けています。

東日本大震災からの回復

震災後の訪日中国人観光客数は対前年同月比で暫く4割減が続きましたが、昨年10月の国慶節休暇以降着実に回復し、今年は好調です。震災後に早期回復できた理由は、多くの自治体が震災後の地域の現状と観光魅力の説明会を実施するなど、日本が関係者一丸となって風評被害対策に取り組んだために他なりません。今年も、日中関係の深化と、震災復興そして地方経済活性化のため、私ども日本政府観光局が架け橋となって、オールジャパンで中国人観光客誘致活動に取り組んでいます。

「日中国民交流友好年」の観光事業

中国人の訪日観光へのニーズは急速に多様化しています。このため、今年は「新発見40の旅」と題し、日中両国の新しい観光ルートや体験プログラムなどを含むモデルコースを策定し、中国政府と中国旅行会社等のご協力を得て、「新発見40の旅」訪日ツアーを販売して頂いています。

また、在中国日本公館や地元人民政府と協力して、中国各地のジャパンデー(北京、青島、済南、瀋陽、大連等)に積極的に参加し、今後も、観光を通じた日中間の草の根交流促進に貢献していきたいと思います。

 

 

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