天津寧河県の七里海湿地自然保護区は、天津古海岸と湿地の国指定自然保護区の重要な構成部分で、湿地水面は広く、植物がよく茂り空気は清浄だ。野生動物と多種の鳥類の生息場所となっているだけでなく、その日照りや洪水に対する防護と気候の調節機能で、天津と周辺地区の生態環境に対して大きな役割を果たしている。

かつて、七里海沼沢の縮小化と生態情勢の深刻化という問題に直面して、寧河県は近年来累計で10億元を投資、水系を通し、芦原を造り、鳥たちのために島を整備した。失われた湿地を取り戻し、生態系を復活させ、同時にレジャー・観光業を発展させ、七里海に観光に特色を持つモデル村を建設した。

5億元を投資する、占有面積約334万平方メートルの七里海西海生態回復プロジェクトが現在すでに全面的にスタートしており、2012年内に完成後は、天津最大の生態系保護、科学教育が一体となった湿地文化展示基地となるはずだ。このプロジェクトは、七里海大道の北側で行われ、水道を浚渫などして流れをよくし、植生を保持することを目的とする。同時に水運によって、大型の船舶と小型船舶それぞれの航路を分け、レジャー客が湿地と葦原の中に身を置いて美しい景色を楽しめるのと同時に、七里海を起源とする神話や当地の民俗を理解したり、漁民の漁の様子を見学することができる、エデュテインメントや科学教育の目的を果たそうというものだ。

七里海湿地自然保護区は、保護と利用の間に最良のバランスを求め、水、植物、鳥類と人間を調和させ、天津の「緑の肺」と都市住民を育み、生態系回復とグリーン開発の見本となろうとしている。

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