天津河西区にある天津文化センター地区(天津文化センターのほか天津図書館、天津美術館、天津大劇院などが集中するエリア)にある天津博物館の新館が2012年5月19日に正式オープンした。新館は地上5階、地下1階で階層がまちまちに重なる構造を持つ。総投資額は8億3000万元、総建設面積は6万4003平方メートルで、展示面積は1万4000平方メートルとなっている。館内にはエントランスホールに続いて16の展示ホールがあり、年間150万人の収容能力を持つ。
同館は、天津の文化財保護という重要な責務を負うだけでなく、集中的に中華文明を展示する芸術の殿堂であり、天津地区の歴史と文化を受け継ぐ重要な場所でもある。参観者はここで身をもって天津の重厚な歴史と文化の蓄積を感じることができる。同館には各種文化財が20万点以上所蔵されており、そこには青銅器、玉器、貨幣、歴史的文献、地方民間工芸など多種類のものが含まれる。
同館は、「世界の窓」を空間テーマに設計されており、天津の悠久の歴史と重要な地位を再現する試みがなされている。「世紀の窓」は、1404年に天津衛が設置され都市建設が始まってから600年余りの文明の窓と、中華100年を再現し天津を見る歴史の窓、天津の美しい未来図を展望する未来の窓だ。この計画のアイデアはユニークで、設計手法は簡潔であかぬけたものだ。建築内部空間は特色に富んでおり、特に歴史ホールは次第に上昇する、階層がまちまちに重なる中庭の空間で、強烈な奥行きを感じさせ、タイムトンネルのように、古代、近代、現代ホールを結びつけ、人々を天津の文明と歴史発展の旅へいざなう。
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