地域医療を大きく改善した村の衛生員

 

李春燕さんは、衛生員(短期の訓練を受け簡単な医療・救急知識を身につけた初級衛生員)になってから、無給で、医療条件が悪い中で、平凡な村で、長い間実際の行動で共産党員の心から人民に奉仕するという宗旨を実践してきた。今日までに、彼女が患者のために立て替えたり免除した薬代の金額は万の位になっており、また自らの手で取り上げた赤ちゃんが何人になるのかもはっきりしないほどだ。新型農村合作医療制度が始まった頃は、かなり多くの人々がこれに参加することを望まなかった。彼女は雨の日や夜間を利用して一戸一戸の家庭を訪れ忍耐強く説得を続け、村の人々の参加率を年々高めてきた。彼女の努力で、今年になって大塘村の参加率は100%に達した。

また、彼女は積極的に村のために建設プロジェクトを推進し、70万元の資金を集めた。大塘村水道プロジェクトを実施し、10万元を拠出した社会献金で付近の龍江村と滾玉村に新たな診療所を建設した。また、大塘小学校の貧困児童のために10万元の物資を調達し、村の両委(党支部委員会と村民委員会)と協力して農村建設資金7万元を獲得し、大塘村両委のオフィスなどを建設した。

2006年、中国赤十字が10万元を拠出し「大塘村博愛診療ステーション」を建設し、李春燕さんの名を冠した「春燕基金会」によって1万名の農村医師が研修を受けることができた。また、上海宏康医院が李春燕さんを名誉職員として招き、彼女のいるミャオ族の集落に医療隊を派遣、村の人々を無料で診療し薬を提供した。

李春燕さんは、2005年に中国を感動させた人物10人に選ばれ、06年には全国優秀農村医師、中国傑出青年10人に選出された。08年には、全国診療関連部門先進工作者に選ばれ、09年には新中国成立以来の中国を感動させた人物に選ばれた。また、10年には全国模範労働者に、11年には貴州省優秀党員に選ばれた。

  

【プロフィール】李春燕 女性、ミャオ族、貴州省従江県雍里郷大塘村診療所衛生員、1974年5月生まれ、2005年3月入党、中等専業学校卒業(日本の職業高校に相当)。

 

人民中国インターネット版 2012年 

 

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