李影さんは、公衆トイレ管理の受け持ち本来の仕事をしっかり行った上で、積極的に新しいものを取り入れ、人々のために心のこもった仕事を行ってきた。サービスの質的向上を図るため、彼女は「追跡式清潔管理法」を考案し、自費でトイレに灰皿や手洗い液、薬箱、本や雑誌棚を設置、洗面台の下にはさらに大きな魚を飼う水槽を設置、もともと無味乾燥、ぱっとしない公衆トイレを清潔で生き生きとした、活気ある場所に変えて見せた。

利用者により使いやすいように、彼女はトイレ前を駐車場所し、古いベンチを改修してゆっくり休めるようにした。また、障害者専用施設の標識を立て、利用をうながした。彼女は周辺住民のニーズを積極的に理解しようとし、「一寸手助けする、一声かける、一度見回す、一肌脱ぐ」のサービス理念で、龍潭コミュニティー住民委員会で点滴する老人のトイレを助け、両足に障害を持つ住民のためにトイレの前20メートルをタイル張りの通路を造った。同コミュニティーに住む老夫婦がいるが、彼らは年齢が高く、多くの家事に支障をきたしていた。李影さんはこれを知って、業務の合間を利用して彼らのために洗濯や布団干し、部屋の掃除なども手伝うなど、まるで自分の両親のように待遇したのだ。

２年前の上海万博開幕前には、彼女はトイレ前の花壇にカウントダウンボードを設置し、閘北区都市景観管理局から文明の窓口ベスト10の称号を受けた。2008年末、彼女が率いるチームのメンバーの特色ある窓口サービス活動を展開、「李影式作業法と公衆トイレ作業口決（要点を暗記しやすいよう短い語句にまとめたもの、覚え歌）」を打ち出し、これは全市の公衆トイレに広く普及していくことになった。

李影さんは、2009年に全国五一労働表彰メダルを授与され、2007～09年度上海市模範労働者に選ばれた。10年には、上海市スマイルサービス大使、全国模範労働者に選ばれた。11年には全国道徳模範、上海市優秀共産党員モデルに選ばれた。12年には中国青年五四表彰メダルを授与された。

人民中国インターネット版　2012年