技術で内モンゴルの農民に豊かさを

 

高級農芸師の資格を持つ者として、梅園雪さんは科学技術的成果と応用技術の普及に精力を傾けている。30余りの農業実用技術試験に参加し、モデル、普及、研究の仕事にかかわってきた。そのうちには10項目の国家レベルプロジェクト、10項目余りの区・市レベルのプロジェクトがある。プロジェクトの実施を通じて、農業生産における種々の技術的問題を解決してきたが、そのなかには「農業増収プロジェクト」があり、農民1人当たり2870元の増収を実現し、科学技術貢献率は96.4%に達した。2004年、彼女は「トウモロコシ・マルチフィルム栽培技術」「ピーナッツ・マルチフィルム栽培試験」などのプロジェクトを組織・実践し、内モンゴル自治区豊作計画で最優秀賞を受賞した。

2005年、彼女はセンター全体の従業員を率いて強力に普及を進めた10項目の実用技術のうち、トウモロコシの害虫・アワノメイガ蛾防除だけでも収穫の損失5万トンを防いだ。同年、彼女は標準穀物栽培地プロジェクトエリア建設を申請し、トウモロコシを1ムー当たり100キロ増収させることに成功した。

2010年、彼女と同僚たちは大小畝植えを専門に行う吸気シーダ(種まき機)を設計した。彼女の努力のもと、シーダは大きな成功を収め、1ムー当たり1500株の増加、300キロの増収を実現した。科学技術の恩恵がより多くの農民に及ぶように、彼女は23年にわたり各種科学技術講座500回以上を開催してきた。その足跡は自治区の全旗、516のガチャ(嘎査=モンゴル族の行政村)にわたり、鋭意育成した科学技術モデル農家は1000以上、農民技術員は2500人に上る。

梅園雪さんは、2007年に内モンゴル自治区五一労働表彰メダルを授与され、2008年、09年の2度にわたり同自治区高産創建(トウモロコシ増産)活動先進人物に選ばれ、10年には同自治区貢献著しい中・青年専門家に選出、11年には全国食糧生産貢献著しい農業科学技術人員、同自治区優秀共産党員に選ばれた。

 

【プロフィール】梅園雪 女性、満州族、内モンゴル自治区通遼市ホルチン左翼中旗農牧業局副局長、農業技術普及センター主任、党支部書記、1965年5月生まれ、2000年12月入党、大学卒業。

 

人民中国インターネット版 2012年 

 

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