楊小平さんは軍隊の優秀チベット族青年士官を代表する存在だ。入隊後20年来、常にステーションを戦場とし、保障業務を戦闘として、辺地でのナビゲーション・ステーション業務を堅守してきた。彼は、無線電信・通信、自動コントロール、ネットワーク技術など通信・ナビゲーション知識を整理して、10万字に及ぶナビゲーション装備のメンテナンスと故障を排除する教材を編集したが、これによって、５項目の技術革新の新たな成果が得られた。彼はまた、重大な通信故障を40回以上排除し、使い古された設備20件以上を修復し、10万回以上のヘリコプターの離着陸を保護し、飛行訓練4万時間以上を保障した。

四川大地震の時には、60日以上連続で昼夜なく勤務し、被災地への物資輸送飛行機のナビゲーション確保任務を全うした。

両親が年老いて病気がち、奥さんは失業中で、家計はきわめて困難な状態だが、彼はこれまでに10万元近いお金をつぎ込み、16年にわたって漢族の農民・陳文興さん一家を援助し続けている。2004年、陳文興さんの娘は突然ギラン・バレー症候群を発症し、生命の危機に陥った。これを知った楊さんは、有り金をはたいて援助し、またメディアや社会の力を借りて医療費を集め、病院で３度にわたって危篤状態に陥った幼い命を死神の手から取り戻した。彼はまた、陳文興さんの２人の子供が高校を卒業できるよう援助するなど、身をもってチベット族と漢族の深い心のきずなを証明している。

楊小平さんは、2005年に総参謀部優秀共産党員に選出、06年には全軍優秀士官人材三等表彰を受け、11年には総参謀部陸軍航空兵部隊「陸軍航空兵部隊に尽くし、陸軍航空兵部隊を感動させた」模範人物に選ばれ、一等功を１度、三等功３度の栄誉を受けた。 

人民中国インターネット版　2012年