「生態製品」の概念、党大会で提起

 

人々のために良質な生態製品を提供する――。「生態製品」という概念が党大会報告で提起された。

第18回党大会報告は、生態文明の大々的推進について集中的に論述、なかでも大自然の生態系と環境保護の強化に関して「生態製品の生産力増強」が強調された。この新しい発想が会場の内外で注目を集めた。

中央財経指導グループ弁公室の楊偉民副主任は「生態製品」は今回提起された新しい概念で、生態文明を建設する上で核心理念となると紹介。「生態文明の建設強化で重要なのは『生態製品』の拡大だ。『生態製品』とは何か?さまざまな概念や定義があるだろうが、個人的には良好な生態環境のことで、新鮮な空気、きれいな水源、心地よい気候、快適な環境などを含むと思う。これらはいずれも人類の生活の必需品かつ消費品だ」と説明する。

さらに、「30年にわたる急成長により、中国の物的製品の生産力は大幅に向上した。文化製品の生産力も向上しているが、それに比べて生態製品、特に良質な生態製品の能力は実際のところ弱まっている」と楊副主任は指摘。「これまで私たちが定義してきた製品はいずれも生産の角度から定義したものだった。木を切るのは一種の労働で、木は製品になる。しかし木を切った後、新鮮な空気を提供するという重要な機能が失われ、新鮮な空気という生態製品がなくなる」とし、「生態文明の建設推進は結局は人間本位の堅持であり、人々の生活の質を高め、良好な生態環境、良質な生態製品に対する人々の拡大するニーズを満足することにつながる」と説明した。

広西賀州市委員会の彭暁春書記は「生態文明はより高い形式の文明で、人々により良質な『生態製品』を提供するためには生態文明の建設推進に力を入れる必要がある。それが地方の発展の難題を解決する糸口にもなる」と指摘する。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年11月12日

 

 

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