英紙:「海洋強国建設」戦略は中国の海洋力を高める

 

中国最大の海洋石油・ガス生産企業の最新報告によると、南中国海の石油・ガス埋蔵量はこれまでの推定規模をはるかに上回ることがわかった。同地域は世界一のエネルギー消費国である中国の極めて重要な供給源になる。英紙「フィナンシャル・タイムズ」のウェブサイトがは9日伝えた。

北京で開催されている中国共産党第18回全国代表大会の会議の合間に、国営エネルギー企業の中国海洋石油総公司(CNOOC)の王宜林会長は南中国海の資源の推定量を初めて明かし、石油と天然ガスの推定埋蔵量はそれぞれ170億トンと14兆立方メートルに上ると話した。

経済の視点から言えば、これらのエネルギーのうち採掘できるのはわずか一部だが、アナリストは、同地域の資源量によって中国の石油・ガス埋蔵量はいずれ倍増すると見ている。

中国の胡錦涛国家主席は8日、「海洋強国」を建設し、国家の海洋権益を断固守ると宣言した。これは中国が海洋力を強めることを意味する。

王宜林氏は、「胡主席の言葉はCNOOCに道をはっきり示してくれた」と述べ、南中国海が比較的敏感な地域であることを認めたうえで、争いを棚上げし、国外企業と共同開発したい考えを示した。

世界最大の造船企業の一つ、中国船舶工業集団(CSSC)も9日、中国の海洋権益を維持する主張がビジネス面に重要であることを強調し、国に海洋監視と漁業監視船隊の構築を強化するよう求めた。

同社の胡問鳴会長は第18回党大会の会議の合間に、「海洋権益の維持において、中国の装備はひどく不足している。周辺国の海洋における装備と比べると非常に大きな開きがある」と述べた。

 

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