中国の文化発展の現状を代表が紹介

 

11月11日午後、「十八大」ニュースセンターが開催する三回目の国内外記者の招待会が北京メディアプレスセンターで行われた。中共中央宣伝部の孫志軍副部長、中国文化部の趙少華副部長、国家広播電影電視(放送映画テレビ)総局の田進副局長、国家新聞出版総署の蒋建国副署長の4人の代表が、中国文化体制改革と公共文化サービスシステムづくりの現状について説明し、記者の質問に答えた。

孫志軍副部長は、文化体制改革には三つの方面に比較的明らかな変化が見られたと考えている。その三つとは、一つ目は公益的な文化事業は政府が主導し、経営的な文化産業は市場が主導することが明らかにされたことで、「片手で一つずつしっかりと掴むことで、両手でより力強く掴むことができる」。社会主義精神文明建設の規律と社会主義市場経済の規律を尊重することで、文化発展における社会効果と経済利益の関係をうまく処理することができる。

二つ目は、経営的な文化事業単位の企業化改革が基本的に完成したことで、6900社あまりの事業単位を審査の上企業化され、30万人近くが事業者身分を変えた。党委員会指導、政府管理、産業自律、社会監督、企業・事業単位の法に沿った運営による文化管理体制と活力に満ちた文化製品の生産経営メカニズムの基本が完成したといえるだろう。

三つ目は、文化事業・文化産業のテンポの速い発展である。都市・農村をカバーする公共文化システムの枠組みが基本的に打ち立てられ、多くの民衆、とくに農村の人々の読書難、映画鑑賞難、ラジオ・テレビ視聴難などの基本的な文化権益に関する問題が、基本的に解決した。

文化部の趙少華副部長は、以下のように語った。文化体制は十年に及ぶ改革を経て、今や国有の文化芸術団体は、はつらつとした活力を発揮している。都市・農村をカバーする公共文化サービス施設のネットワークが基本的に形成され、無料開放の範囲も絶えず拡大されていて、サービス能力も明らかにアップしている。文化製品の数も質も大幅に向上しており、すばらしい力作も絶えず出現している。文化市場システムは骨幹となる文化企業を多く育成しており、文化と科学技術、金融、観光の融合の歩みが加速されている。文化産業は日増しに国民経済の支柱産業となりつつある。文化遺産保護作業にも常に力が加えられており、すぐれた伝統文化は伝承され、発揚されている。中国の文化的影響力はたえず拡大し、全方位的・多層的・広い領域にまたがる対外文化交流の構造が、今まさに形成されつつある。

国家広播電影電視総局の田進副局長は、以下のように語った。ここ10年間、国家広播電影電視総局は、ラジオ・テレビをすみずみの村の一軒一軒にまで行き渡らせるプロジェクトや、農村で映画上映を行うプロジェクトなどを行って、効果的に放送・テレビの公共文化サービスの都市・農村一体化の過程を推し進め、ずっと政治責任・社会責任・文化責任を果たしてきた。常に社会効果を第一に考え、民衆の基本的文化権益の実現を保障し、人々の精神・文化的需要を満足させようと努力してきた。品質の向上を終始重点中の重点に据え、すばらしい力作を多く世に出そうと努力してきた。時代の進歩や発展趨勢に常に歩みを合わせ、新しい観念、革新的内容、革新的技術、革新的な体制メカニズムを積極的に創り出そうとしてきた。法に沿った管理、科学的管理、効果的な管理を行って、ラジオ・テレビ・映画の健康的で秩序だった発展を促進しようとしてきた。

国家新聞出版総署の蒋建国副署長によれば、2011年、中国の報道・出版業の営業収益は1兆4569億元に達しており、4022億元の増加で、図書出版品目と日刊紙総発行量は世界第一位となっており、電子出版物の総量も世界第二位で、印刷業の生産総額は世界第三位につけている。

近年、新聞出版総署はすばらしい力作を作り出すことに重点に置いた出版プロジェクトを実施し、国家出版基金を設け、累計12億元の資金投入を行って、多くのすぐれた図書出版の資金援助を行っている。同時に20億元の資金を投入し、少数民族地区の民衆の読書難、新聞入手困難の問題を解決した。国民全体の素養をあげるための全国民読書プロジェクトを実施し、全国で毎年6~7億人が参加する全国民読書活動を行っている。市場浄化のための文化環境保護プロジェクトも行い、非合法的で不健康な出版物を排除し、未成年の健康的成長を支えるための努力を行っている。特に新聞出版総署は累計180億元余りの資金を投入し、農村地区に「農家書斎プロジェクト」を実施し、もとの計画よりも3年前倒しで、農家書斎60万軒余りを建設した。多くの農民はこれを共産党が贈ってくれた「運命を変える知識の倉庫、学んで富をもたらす黄金のつまった家」と言って、大いに喜んだ。

 

人民中国インターネット版 2012年11月13日

 

 

 

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