「十八大」 中国金融業の黄金の10年を振り返る

「十八大」(第18回中国共産党代表大会)代表、中国交通銀行党委員会書記兼会長の胡懐邦会長は新華網の取材に応じ、過去10年間の中国金融業の発展と成果について指摘した。

胡会長は、「過去10年間の金融業の発展は、黄金の10年と言うことができる。この10年間は、銀行業界の発展が最速で、資産の品質が最良で、経営利益が最高であった10年間だからだ」と語った。

例えば、銀行業の全体的な実力が大幅に強化された。2002年の中国銀行業資産総額は20数億元であったが、今年第3四半期はこれが126億元を上回り、過去10年間で100億元増となった。資本実力を見ると、2002年の国有銀行改革前、中国銀行業の自己資本比率はBIS規制の要求を大きく下回っていたが、現在の資本総額は9兆2000億元を上回っている。資本実力ランキングを見ると、中国の104行を超える銀行が英金融専門誌『The Banker』の世界トップ1000の銀行に入選しており、入選数が米国に次ぐ2位となった。

利益能力を見ると、中国銀行業の利益獲得能力は、2011年の世界銀行業の利益総額の3分の1に達した。特に5大国有商業銀行は、世界3大格付け会社(フィッチ、スタンダート&プアーズ、ムーディーズ)からA+の格付けを受けている。

またリスク管理水準が大幅に向上し、資産品質が安定化した。例えば、銀行業全体の不良債権比率は1%以下に抑えられており、不良債権カバー率が280%を超え、資産倍率が12.7%に達している。これらは世界の先進的な同業者の指標と肩を並べることができる。

特に中国銀行業は近年、実体経済に対する貢献度を大幅に高めている。例えば、経済成長を維持し世界金融危機に対応する過程において、銀行業が非常に重要な役割を果たした。銀行業は国家戦略への貢献、新興産業の振興の支援、地域振興、主体機能区の発展に対して非常に重要な役割を果たした。また「成長維持、方式転換、構造調整」の面でも、銀行業は非常に重要な役割を果たした。これは社会の各界が銀行業に注目する一つの主因となっている。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年11月13日

 

 

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