第18回党大会、初めて男女平等を基本国策として報告に盛り込む

 

第18回党大会は初めて男女平等を基本国策として報告に盛り込んだ。呂錫文代表と趙津代表は13日「国のレベルから言うと、男女間で最も重要なのはやはり男女平等の真の実現だ。報告に盛り込まれたことは、女性の政治参与・議論にとって勇気づけられることだ」と表明した。北京の日刊紙「京華時報」が伝えた。

第18回党大会の北京代表団は計63人で、うち女性は25人で全体の40%近くを占める。だが全国レベルで見ると、女性の代表は全体の23%しかいない。

■女性の政治参与・議論を重視する理由

--女性幹部の代表性は軽視できない

選挙を行う際は、女性幹部の割合が定められることが多い。呂錫文氏はこの理由について「女性幹部は構造上軽視されやすいが、軽視できない代表性も備えているため、一定の割合を定めて政治参与・議論を保証する必要があることが大きい」と説明。趙津芳氏は「ここ数年でわが国の女性の政治参与・議論の程度は大きく向上したが、国際間で横の比較をすると、余り多くの向上はなく、下降している方面さえ多くある」「第18回党大会報告が初めて男女平等を基本国策としたことは、女性の地位の向上と男女の真の平等を大きく促す効果を持つ。社会発展に伴い、女性に必要なのは何かを争奪することではなく、発言力と参画意識になっている」と指摘した。

■女性の政治参与・議論を促す方法

--女性の総合的素養の育成を重視

趙津芳氏は「市の婦女連合会は北京大学、清華大学、国家行政学院などで女性幹部の学習を組織している。女性幹部はもう少し高い位置に立ち、遠くに目をやり、レベルと視野を広げてほしい。女性の政治参与・議論は単なる割合の達成ではなく、素養も高めなければならない」「実は女性の学歴と教育は、ある程度男性を追い抜いている。だが教育はそれ以上に政治参与・議論の能力、社会指導能力を含む総合的素養の育成であり、単なる書物の中よりも、実践の中にあるものだ」と指摘した。趙金芳氏は「女性の政治参与・議論には政策を含め制度面の保障も必要だ。北京の過去2回の党代表大会選挙では、いずれも女性代表の割合について明確な要求が示された」と述べた。

■女性幹部が基層では多いのに上層部では少ない理由

--社会活動参画の機会が比較的少ない

呂錫文氏は「女性幹部は職務を除けば、社会活動に参画する機会が男性よりも少ない。女性の社会活動参加への意識と主体性も強くない。これは実は『男は外、女は内』といった中国の伝統文化とも切り離せない。われわれは女性の政治参与・議論を促す際に、こうした実際の環境からそれてはならないし、進歩し続けるプロセスも必要だ」と述べた。

趙津芳氏は「これは女性の自信と自己強化が重要であることを物語っている。政治参与・議論において女性は勝ち取ったり、表現する勇気が余りないのだろう。これは伝統文化が関係している。だが新時代の女性は社会化の求める開放性と現代的意識を備えるべきだ」と述べた。

 

「人民網日本語版」2012年11月14日

 

 

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