「十八大」 中国の発展方向に世界が注目

 

中国の発展 経済の持続的・健全な発展を推進

AP通信は、十八大報告が、貧富の格差や都市部・農村部の発展の不均衡等、中国が直面するさまざまな課題を列挙したと伝えた。

世界金融危機の発生後、中国は世界経済情勢が複雑かつ変化が激しく、不確定要素に満ちていることをはっきりと認識した。一方で中国国内もまた、経済構造の調整、資源環境からの制約の増加等、解決が待たれる問題に直面している。

十八大報告は、社会主義市場経済体制の整備、経済発展方式のモデルチェンジを加速するとした。経済建設を中心とすることが国の振興の要であり、発展は依然として中国のすべての問題を解決するためのカギである。

改革の深化による制度面の変革は、中国経済が30数年間に渡り年間平均10%の成長率を実現した主因だ。アナリストらは、今後5-10年は中国の全面的な改革にとって重要な時期となり、中国の経済発展の活力と競争力が新たな水準まで引き上げられると予想している。

世界銀行の元チーフエコノミストの林毅夫氏を始めとする有名なエコノミストらは、正しい方向の改革の深化を通じ、中国は約8%の経済成長率を後20年間維持できると予想した。

英『フィナンシャル・タイムズ』紙のウェブサイトはこのほど、「今後10年間、我々は中国経済の崩壊を目の当たりにしないばかりか、一つの改革者チームが中国経済に新たな原動力と活力を注ぎ込むのを目にするだろう」と伝えた。

米『ワシントン・ポスト』紙のウェブサイトはこのほど、「中国の新たな指導者は、目立った問題、深刻な課題、政策の多くの選択肢に直面する。正しい選択を行うことは容易でないが、中国はかつて不可能を可能にした」と伝えた。

今夏、特に9-10月にかけて、中国のマクロ経済データが安定化し、多くの指標が良い方向に向かい発展した。

ドイツの経済誌『ヴィルトシャフツヴォッヘ』のウェブサイトは、「増加率が7四半期連続で低下している中国経済はすでに底を打ち、活気を取り戻している。悲観的な預言者が召喚しようとしたハードランディングは予兆がまったく見られず、すべてがソフトランディングを示している」と伝えた。

ドイツ商業経済紙『ハンデルスブラット』もまた、「中国経済が短期間内に世界を支配することも、崩壊に向かうこともない。我々は中国のさらなる台頭に適応し、緊張する必要はない」と伝えた。

 

   <<   1   2   3   4   >>  

 

人民中国インタ-ネット版に掲載された記事・写真の無断転載を禁じます。
本社:中国北京西城区百万荘大街24号  TEL: (010) 8837-3057(日本語) 6831-3990(中国語) FAX: (010)6831-3850