生態文明の建設 中国の新たな成長の原動力に

 

これまでの経済発展の原動力が力を失った今、我々は新たな経済発展の原動力を見つけなければならない。それは、生態文明の建設だ。新京報が伝えた。

中国共産党第18回全国代表大会(党大会、十八大)の報告は、「経済建設・政治建設・文化建設・社会建設・生態文明建設の、五位一体の全体計画を徹底する」とまとめた。生態文明を、経済・政治建設と同じ地位まで引き上げようというのだ。これは党および国家が、環境保護関連事業をかつてないほど重視しており、環境保護、資源循環利用、省エネ・排出削減等の関連事業に対して注目していることを明確に示したものだ。

生態建設と経済発展の関係を見ると、生態文明の建設が経済の持続的な発展に対して非常に重要であること、そして今後の生態文明建設の方向性をはっきりと見て取ることができる。

中国は過去30数年間の高度成長を経て、世界2位の経済大国となった。しかし中国は環境面で大きな代価を支払った。世界範囲で見ると、省エネ・循環・低炭素が新たな発展方式になりつつあり、「グリーン工業革命」の幕が開かれた。一方で、中国の投資・輸出・内需を原動力とする経済発展方式は、持続が困難になってきている。

この3つの原動力のうち最も効果的である輸出は、ミドル・ローエンドの中国製造業によって成り立っている。しかしそれにより大量の資源が消費され、深刻な環境汚染が生じ、生態システムが退化する等しており、このような発展方式をもはや続けることができなくなった。

また中国の投資を原動力とする経済発展方式も続けられなくなった。かつて大部分の投資プロジェクトは、生態環境の破壊に注意していなかった。また投資を主な原動力とする経済発展による後遺症が、現在ますます表面化している。

 

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