信頼できる中国情報の発信源

 

横堀 克己=文 

日本語で書かれた中国の雑誌である『人民中国』と初めて出合ったのは、かれこれ半世紀前、大学生のころでした。大学のサークルの一つ、「中国研究会」に所属していた私は、『人民中国』を通じて、中国からもたらされる「生」の中国事情に初めて触れました。 

当時、日中間には国交はなく、信頼できる情報は多くありませんでした。そんな中、『人民中国』は、実際に中国で生きている人々のストーリーを通じ、また、生き生きとした写真を通じて、社会主義建設にまい進する中国の姿を伝えていました。 

大学卒業後、私は新聞記者になりました。その後、二度にわたって北京の特派員を務めました。そのころには、中国は改革開放政策に転じ、中国からの情報量は、以前とは比べ物にならないほど増えました。しかし、量は増えても質は十分ではありませんでした。十分に中国の真の姿を伝え切ることができたとはとても思えませんでした。そうした状況下で、『人民中国』は取材の手がかりを与えてくれました。 

2001年、私は新聞社を定年退職しました。「もう少し深く、中国を知りたい」と思いました。縁あって、『人民中国』の外国人専門家として北京で暮らすことになりました。今度は中国の報道機関の中で「内側」から中国を見ることになりました。 

2010年に帰国した後も、私は引き続き『人民中国』の編集顧問として『人民中国』の誌面づくりにかかわっています。『人民中国』には、日本のメディアには載っていない情報がかなり多く載っています。それは、責任のある、信頼できる情報です。いい加減な中国情報が氾濫する中で、『人民中国』の存在意義は依然、失われていません。

 

人民中国インターネット版

 

 

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