競合誌は真似できない

 

朝 浩之=文 

私が初めて『人民中国』を手にするようになったのは1971年のことだと思います。『人民中国』と『北京週報』は、中国の今を知る重要な情報源となっていました。 

『人民中国』初期の20年間は国交のない時代の発行でしたが、日本と中国の懸け橋としての役割を果たしていました。 

国交正常化以降、日中間の交流が深まり、日本人による中国取材、また中国情報収集が容易となりました。しかし、『人民中国』は、中国人(自国人)が中国(自国)について取材・編集し、日本語訳(外国語訳)し、日本人(外国人)読者へ向けて発行するという世界でも希有なユニークな編集・発行体制を生かし、日本発行の競合誌がまねのできない誌面を作ることができるのです。 

電子出版時代の到来と言われ、紙媒体雑誌の行方は不透明極まりないですが、現時点では未だ紙媒体の力に軍配が上がるでしょう。 

『人民中国』が記念年を重ねていくことを願ってやみません。

 

人民中国インターネット版

 

 

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