民衆に「物差し」を示す

 

具体的例示で効果上がる

この1年来、国民の目に最もはっきり写り、最も印象深いのは新政府の自浄努力と節約励行の実践だ。

かつて、中央政府が公務における浪費防止規定を打ち出したこともあるが、具体的でなかったため、一部の人々が「エッジボール」を打つ余地を見つけ出してしまった。例えば、ワーキングランチは「4品の料理とスープ」という基準を規定したが、大ざっぱ過ぎたために、一部の地方では、もとの豆腐料理、卵の炒め物、野菜料理、肉料理にトマトスープを、イセエビ、ナマコ、フカヒレ、カニにスッポンスープに変えた。しかし今回は、禁止令が具体的で、高級料理や酒、タバコはテーブルに出してはならず、公費による月餅(中秋節に食べる中国風のケーキ)、グリーティングカード、カレンダーの贈呈は禁止。また役人は所持している各種の会員カードをすべて返上しなければならない。宴会場を生け花、横断幕で飾り立ててはいけない―こうした具体的な規定によって、政府の公務は質素、清廉な本来の姿に戻った。

禁止令が出て以来、かつてのような派手な宴会を開き、公金で鯨飲馬食するといったぜいたく・浪費の風潮は目に見えてに改善されてきた。昨年の公務接待費は52・07%下がった。その影響で、茅台酒(マオタイチュウ)などの高級白酒(パイチュウ、中国の蒸留酒の総称)の価格が大幅に下がり、高級レストラン、レジャー施設の収入が明らかに減少、中には赤字に転落したところもあり、高級プレゼント市場は「厳冬期」に入ったとは言え、これらの制度化された禁止令が、倹約の励行を法規順守のレベルに引き上げ、道徳観を社会の管理に浸透させ、ぜいたく・浪費の社会風潮を抑制し、国民に喜ばれている。

 

 

人民中国インターネット版 2014年2月

 

 

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