改革の「軍令状」を実行し:両会前の中国の各階層の期待

 

次に中国はどう変わるのか?人々はまなざしを3月初めに開催される全国の両会(全国人民代表大会と中国人民政治協商会議)に投じている。改革の全面的深化の青写真をいかに実行するかは、会議のテーマとなるだろう。

去年11月、中国共産党第十八期中央委員会第三回全体会議(三中全会)は改革の全面的深化について全体的計画を立て、新しい一回りの改革の総目標、路線図やタイムテーブルを提出した。

疑いなく、2014年はまた一つの「すさまじい勢いで突き進む」年となる見通しだ。15分野、15分野、330余り項目に関連する改革措置はこの1年からしだいに推進、実行され始めた上で、中国経済、政治、文化、社会、生態文明といった各方面の容貌を深く変えてゆく。これに対し、中国の各階層は切実な期待を抱いている。

今年の北京市人民代表大会に列席した全国人民代表大会代表の朱良玉氏は、このように表明している。民衆にとって肝心な点は、政府の打ち立てた改革に関する「軍令状」が実行できるかどうかということで、「政府が言ったことを聞いて、それより何をしたかを一層重視し、堅実な変化を重んじることだ。」

中国の最高な意思決定層はすでに改革の決心と執行力を加速推進させることをはっきりと示している。ドイツ・『シュピーゲル』誌の文章は、中央委員会の改革の全面的深化を指揮する指導グループのリーダーを習近平中国共産党中央総書記、国家主席、中央軍事委員会主席が担当し、中国の改革における計画の厳粛性を明らかにしたと伝えている。

習近平総書記は彼がグループリーダーを担当する任務に話が及んだ際、「つまりいくつかの重大な問題を統一配置・調和させ、また仕事の任務を下に振り分け、1つ1つ実行してゆく。私はこれを『配置1割、実行9割』と呼んでいます。」 と語った。

中央から地方まで設置した両級の「改革の全面的深化を指揮する指導グループ」は、重大な改革政策・措施に関わる組織・実行を指導、推進、督促することだ。統計によると、現時点までに、中国の約三分の一の省は改革の全面的深化を指揮する指導グループをすでに設置した、あるいは設置する予定であることを公開で表明しているという。

改革は一遍で成功することはあり得ず、中国のような13億余りの人口を擁する国家が改革を深化することは、決して容易いことではない。新たな改革が大幕を開いた時、社会の発展するモデル転換のプロセスの中で蓄積された根深い問題がしだいに暴露され、改革が打ち破る必要のある「障害物」となっている。

2013年、第一線、二線の都市で上昇し続ける住宅価格は若い人に「プレッシャーが山のように大きい」と感じさせている。湖南省、広東省などの多数の省で生産されたイネには基準を超えたカドミウムが検出され、食糧の安全について再び警鐘を鳴らしている。南方と北方地区で同時に発生した煙霧は、環境汚染への整備を一刻の猶予も許さない状態にさせている。一群れの汚職・腐敗の官僚が暴露・逮捕されたことは、すなわち反腐敗体制メカニズムが早急に改善されなければならないことを明らかにしている……

李克強総理はこのように表明している。民衆の心配事を気にかけなければならなく、民衆の急ぎ解決すべき問題を解決すべきで、住宅、医療、社会保障、教育と食品の安全、大気汚染の処理などの感心の持たれる解決し難い問題を、絶え間なく解決するよう努めねばならない。また改革・発展により社会の公平と正義を促進し、多くの人民群衆の生活をより安心で、心地よく、より希望に満ちたものにさせなければならない。

全国の両会が間もなく開幕し、数千人の全国人民代表大会の代表と政治協商会議委員は「改革の全面的深化」をめぐって議論を展開し、コンセンサスに達する見通しで、最終的には改革の青写真を政府の発展目標と具体的な措置に転化させるだろう。

 

新華網日本語より 2014年2月25日

 

 
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