中国、国防費の適度増加を指摘

 

中国人民解放軍総後勤部の孫黄田副部長は5日、「中国の国防費の増加は適度なもので、規模も有限だ。世界の主要国家と比べれば、まだ低いレベルにある」と述べた後、「軍隊として、限られた軍の費用を上手く管理し、費用効果の高い国防と軍隊の現代化建設の道を歩まなければならない」と強調しました。

第12期全国人民代表大会第2回会議が審査する予算案によりますと、2014年、中国の国防予算は8082億3000万元(約13兆4000億円)で、前年に比べ12.2%増えたということです。

孫副部長の紹介によりますと、2014年に増加した国防費は主に以下の3つの面に使われるということです。第一、世界の新しい軍事趨勢に従い、中国軍隊の兵器装備の現代化レベルを高めるために、兵器装備の全体規模を考慮し、一部古くなった装備を淘汰し、老朽化した装備のモデルアップを図ること。第二、国家の経済社会の発展にあわせ、軍隊関係者の生活福祉などの待遇や教育訓練などの経費基準を引き上げること。第三、軍隊の体制編制や政策制度の見直しや改革を推し進めることです。

孫副部長はさらに「中国は発展途上国で、経済の発展、国民生活の改善が第一である。国防費の増加スピードは適度で、規模も限られている。世界の主要国家と比べ、GDPに占める割合にしても、国民や軍人1当たりにしても、まだ低いレベルにある」と指摘しました。

 

中国国際放送局日本語部より 2014年3月6日

 

 
人民中国インタ-ネット版に掲載された記事・写真の無断転載を禁じます。
本社:中国北京西城区百万荘大街24号  TEL: (010) 8837-3057(日本語) 6831-3990(中国語) FAX: (010)6831-3850