内外メディアが質問攻め

 

馮進=文・写真

5日午前9時に会議が始まった全人代の議場 

3月5日午前9時ちょうど、北京・人民大会堂で第12期全国人民代表大会(全人代)第2回会議が始まった。全人代を取材する多数の内外メディアの記者団は午前7時半前に人民大会堂前に集合し、入場前の安全検査を待った。人民大会堂に隣接した天安門広場は青空の下でいっそう広々と見えた。 

少しすると代表を載せた車が四方八方から近づき、人民大会堂前の車寄せに入ってきた。それまで静かだった人民大会堂前が急に騒然とした雰囲気になり、取材目標の代表や列席する政協委員を目掛けて突進し、取り囲んでカメラのレンズやマイクを突き出し、こもごもに質問を浴びせ始めた。 

「教育の発展、改革問題で何を建議しますか」「北京のスモッグ対策に対する見解を」「養老保険制度改革の意義は?」………と医薬・衛生問題、三農(農業・農村・農民)問題、住宅問題など民生関連のさまざまな問題について、記者たちの質問の矢は尽きない。

会議では李克強国務院総理が「政府活動報告」で2014年の重点活動について、「重要分野の改革における新たな突破の実現を促す」「ハイレベルの対外開放の新たな局面を切り開く」「経済を牽引するメーンエンジンとしての内需の役割を増強する」など9項目の目標を掲げ、詳しく説明した。

 「政府活動報告」を発表する李克強総理

 

5日午前9時、会議の冒頭、出席者全員が雲南省昆明で起きたテロ事件の犠牲者に黙祷を捧げた 

 

李克強総理の「政府活動報告」に耳を傾ける習近平国家主席(前から2列目の左から3人目)ら中央指導者 

 

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