金会慶代表:「両手論」は中国特色ある経済モデルの先駆的な試み

 沈暁寧=文 写真・ビデオ=馮進

安徽省から来た金会慶(57)全人代代表は、民営のハイテク企業三聯集団の総裁で、12年間全人代代表を務めてきた。彼にとって、今年の「両会」の最大の注目点は、李克強総理が「政府活動報告」の中で提出した「市場という『見えざる手』を開放し、政府という『見える手』をうまく使い、経済の安定成長を促進する」という理論である。

金代表は『人民中国』の記者の取材を受け、「『見える手』と『見えざる手』の理論は、経済学分野でも素晴らしいものです」と、興奮気味に語った。彼は以下のように解釈する。

「イギリスの経済学者アダム・スミスが当時提出した、経済には市場の『見えざる手』による調節が必要で、政府は干渉する必要がないという理論は、イギリスのかつての栄光を生み出しました。しかしこの古典経済学理論は、現代では問題が出現しており、欧米世界のこの理論に対する長期的な信仰、依頼に疑いが生じています」

政府と市場の関係について自分の意見を述べる金会慶代表

「しかし中国は改革開放の過程で、実践による模索を通じ、市場調節と政府コントロールが結合した有効な方法を探し当てており、さらに中国特色のある経済理論を逐次形成し、経済発展の絶え間ない問題解決の取得を導いてきました。これに対し欧米はうらやむと同時に興味を持っています。そのため、この『両手論』をよく総括し、よく帰納させ、よく運用することは、中国特色のある社会主義理論の人類の経済学分野における一つの大きな先駆的な試みとなります。これは、他の国家が参考にできるものでもあります」

 

人民中国インターネット版 2014年3月7日

 

 
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