韓再芬代表:文化体制改革における文芸従事者の責任と使命

 ――黄梅戯芸術家韓再芬インタビュー

沈暁寧=聞き手 馮進=写真・ビデオ

3月6日午後、全人代ニュースセンターで、安徽省全人代代表、中国戯劇家協会副主席で著名黄梅戯芸術家の韓再芬氏に、李克強総理の「政府活動報告」についての意見を伺った。

 

彼女は、中国社会が今日まで発展し、多くの問題が突然集中してやって来るようになると、問題をしっかり解決するために、十分な智慧と勇気と意志が必要となると語った。李克強総理の「政府活動報告」を聴いた後、彼女は今期中国政府指導部が、改革が全面的に深化する時期において、とても勇敢な態度を示し、英知とこれを担う勇気を持っていることを感じた。また、彼女は総理が報告の中で体現した平等で誠意のある態度にとても感動し、今期政府指導部が、現在の改革過程において存在する問題をうまく解決し、中国を前向きに発展させていくように導くことができると信じていると語る。

いかにして文化体制改革を深化させるかについて、韓氏は以下のように語る。「私は文化は社会と並行して発展すべきだと思っており、そのため、われわれ文化人が社会に対し正確な理解ととても強い社会的責任感を持つことを必要とします。文芸作品を創作するとは、お金を得るためであるか、人々を正しい世論に導くためであるかは、われわれ文芸従事者はしっかり把握しなければなりません。われわれは現在、この方面の問題をとても重視しており、総理が報告の中で言及したように『文化体制改革を深化させるには、市場の活力と内在する原動力を引き出す必要があります』。われわれは一面で強い力で市場改革を推進することにより、市場規律の文化事業に対する促進作用を引き出さねばなりません。また一方で、文化発展を秩序正しく進め、市場に完全に依頼することで引き起こされる業界内部の競争の混乱を避けるために、力のある設計者と管理者を必要としています。これが『報告』の中の市場を開放することによる『見えざる手』と、政府の『見える手』をよく運用するという理論の文化事業発展方面における私の理解です」

安徽代表団駐在地で、文化体制改革などのトピックについて、本誌記者の取材を受ける中国戯劇家協会副主席、安徽省戯劇家協会副主席、安慶再芬黄梅芸術劇院院長の韓再芬氏(左)

「そのほか、文化体制改革を深化させる時、われわれは時代発展に合致しない思想や観念を自ら転換させ、伝統芸術を時代の要求に適合させ、表現形式を革新して、時代と結合し、社会進歩の推進に価値があり影響力のある作品をさらに多く生み出して、人々の精神的需要を満足させなければなりません」

文芸従事者が現在の社会においてどのような社会責任を引き受けなければならないかについて、韓氏は以下のように語る。「私はずっと文化は人々の思想、社会価値の方向性を導く働きを持つものであると考えてきました。現在、社会の中には名声や利益を求める観念が存在します。これは極めてよくないことで、変えなければなりません。私は人が生きる時、高い名誉や利益を持つことで必ずしも幸せになるというわけでなく、すべての人が最も素晴らしい人となれと求めるように名誉や利益の追求に焦らなくていいという理念を広めるべきであると考えています。それには親の子どもの養育も含まれています。文化作品も同じで、庶民的な題材を発掘することに力を注ぎ、正確な社会価値観を樹立すべきです」

 

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