楊勝群委員:討議デモクラシーの正確な理解を

 

王衆一=文・写真

 政協は優れた民主政治形式であり、当然極めて高いランニングコストを持っているため、より良い役割を果たさせるべきである。討議デモクラシーは良い民主の形式だが、正確にそれと民主監督の関係を認識する必要がある。政協の三大任務は参政、政策や政府の活動について意見を述べること、そして民主の監督だ。人によっては参政や意見提出の過程がすなわち民主の監督であると考える人もいるだろうが、それらは民主の監督に取って代わることはできない。次に、討議デモクラシーと票決デモクラシーの関係をはっきりさせることで、二つの民主形式のどちらか一方をないがしろにはできない。票決デモクラシーが基礎であり、討議デモクラシーはそれを代替できないということをはっきりさせる必要がある。政協は討議デモクラシーの部分をやや多くすることはできるが、それを一般化はできない。票決デモクラシーは一般民衆の民主意識を強めることができる。もし西側から来た討議デモクラシーを一般化すれば、長期的な民主の建設に不利だ。第三に、民主と団結の関係を明らかにすることだ。民主と団結はともに手段であり、目的は現代国家の建設にある。毛主席もかつて語ったが、民主と団結は目的であり手段でもある。第四に、個人の表現と集団の表現の関係だ。現在は個人の表現が重視され、集団の表現が軽んじられている。例えば各界別集団表現にはルートがない。一方個人の表現と集団の表現が果たした社会的役割は異なっている。第五に、職務履行の現代化を高めるという言い方は必要ないようだ。職務履行は常態化、職業化を必要としており、概念において流行を追う考えには意味がない。また、政治協商と利益協商の関係がある。各界ごとに、各民主党派や団体ごとにみな代表は違った利益を訴えるが、ここには政策協商の問題があり、政策中には利益が体現される。いっそうの改革では利益構成において深刻な調整が出るだろうが、われわれは何に基づいて調整を行うのか? 相応のメカニズムの構築は良いことではないのか。政治協商は利益協商に取って代わることはできない。政協そのものが改革精神をもってい歩みを大きくし、思想的にブレークスルーすることを提言する。

中共中央文献研究室常務副主任、中国共産党文献研究会副会長

人民中国インターネット版 2014年3月12日

 
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