男女平等、女性は男性に劣らない

――女性の発展と権益保護に関する女性代表への質問

馮進=文・写真

 

2014年3月12日午後、6名の女性代表がメディアニュースセンターで女性の発展と権益保護をトピックとした記者会見を開いた

3月12日午後、6人の全人代女性代表がメディアニュースセンターにやって来て、女性の発展と権益保護のトピックについて国内外のメディア記者の取材を受けた。これは第12期全国人民代表大会(全人代)第2回会議のメディアニュースセンターにおける最後の記者会見で、ライトに照らされた6人の女性代表は美しく端正で、生気に満ち溢れていた。

記者の質問に答える河南省開封市城摞城発展有限公司理事長の徐暁全人代代表

河南省開封市城摞城発展有限公司の理事長である徐暁全人代代表は、性差別現象と女子大生の就職難についての記者の質問に対し、「女子大生の就職と起業は、婦人の生存と発展のための根本的な権益、家庭の調和と安定、経済社会の協調的発展に関係します」と、自らの見解を述べた。教育部の統計によれば、2013年の中国の大学新卒生は699万人で、2012年に比べ20万人増、2014年の新卒生は727万人に達する。大学生の就職難はますます深刻味を帯び、中でも女子大生の就職難は際立っている。

徐暁代表は調査・研究により、一部の雇用者は、女子大生の能力が男性に劣るからという理由ではなく、体力が男性に劣っており、また、大きなプレッシャーのもとでの仕事、あるいは負担が過度に大きい仕事に従事させることができないから、ひいては女性は家庭があるのでしばしば出張もさせられず、妊娠期や産休などの問題もあるため、雇用コストがかかるという偏見を持っているために、女子大生を採用したがらないことを発見した。長年、政府はこの際立った問題を解決するために、多くの措置をとってきた。2009年以降、全国婦女連合会、人力資源と社会保障部、教育部、中国女性企業家協会などが女子大生の就職や起業のサポート、女子大生の起業指導を行っている。現在、全国に8100カ所以上の起業実践基地を設立し、2万人以上の女性企業家からなる就職・起業指導者グループをつくりあげ、50万人以上の女子大生に無料の就業・起業指導サービスを提供している。

記者の質問に答える全人代代表、山東省威海市の張恵市長

全人代代表で、山東省威海市の張恵市長は、親指を立てて、誇らしげに語った。「女性が教育を受ける権利を保障し、女性の就業の権利を保障し、女性の参政権を保障する方面で、政府は多くの仕事を成し遂げており、多くの女性がこのためにさらに力を発揮しています。私が今日着ている服は『女性創業ブランド』とも呼べるもので、これは工場をリストラされた女性作業員たちや都市にやってきた出稼ぎ農民の女性たちが自分たちで設計し、自分たちで作ったものです。社会各方面の女性に対するサポートがあれば、中国の女性は世界という舞台の上で大いに異彩を放つことができるでしょう」

中国の各業界にも傑出した女性たちが現れている。たとえば華人科学者で核物理学の女王といわれる呉健雄氏、「中国のキューリー夫人」と称えられる著名物理学者・中国科学院院士の何澤慧氏、中国現代産婦人科学の基礎を築いた林巧稚氏、宇宙飛行士の劉洋氏、王亜平氏、18の世界金メダルを獲得し、2回連続4度にわたるオリンピック金メダルを獲得した卓球選手の鄧亜萍氏、世界で唯一三度にわたってチョモランマ登頂を成功させたチベット族の登山家ジジ氏をはじめとして、平凡な仕事だが勤勉に働く中国女性たちはみな、美しい中国を建設するため、「中国の夢」実現のために自らの力を捧げている。政府と社会各界が共に努力する中で、女性の発展と権益保護という問題は、今まさに社会各界のさらなる重視と補完を獲得していると言えよう。

 

元気いっぱいの6人の女性代表がそろって登場し、記者の取材を受けた

 

女性代表を撮影する女性記者

 

女性代表に質問する女性記者

 

人民中国インターネット版 2014年3月13日

 

 

 

 

 
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