2014年両会、中国改革の再出発

 

改革発展の長い道のりにおいて、2014年の両会(全国人民代表大会と全国政治協商会議)は重要な節目となるに違いない。

代表・委員の審議、討論、会議内外の交流、両会の共通認識と成果において、改革が最も強調され、勢い盛んな主旋律となった。

新たな歴史が始まり、改革の全面的な深化という強力なエンジンが巨船「中国号」を、チャイナドリームの目標に向かって勇んで前進させるだろう。

7.5%前後――政府活動報告で今年の経済成長率目標が提示されるや、国内外の注目を集め、解読が行われた。

「これは経済の安定した成長を維持する中国の決意があらわれている」。海外メディアは、この目標が中国への懸念の声の回答ともみている。

ギアチェンジと登坂はチャレンジでもあるが、大きなチャンスでもある。中国経済の原動力が改革にあり、中国の希望も改革にある。

「改革は内需のポテンシャル、構造転換と高度化のポテンシャル拡大など経済発展の大きなポテンシャルを効果的に発掘するだろう」と全国政協委員で中国社会科学院経済学部副主任の劉樹成氏は指摘する。

安徽省工商界連合会副首席の耿学梅代表は、「市場の参入規制に関わる改革だけでも中国経済の強力なエンジンとなる」とし、「市場の参入規制緩和、混合所有制経済の発展がナマズ効果の役割を果たし、経済の繁栄、社会の進歩、人々が豊かになるのに大きな貢献をする」と語る。

「我々は将来に対する自信に満ちている」。両会期間中、国内外の記者に対し、国家発展改革委員会の徐紹史主任は、▽改革の全面的深化は経済の内生動力と市場主体の活力をさらに強める▽工業化、情報化、都市化、農業の近代化が同時に推し進められ、大きな需要が生まれる▽革新駆動型戦略の実施が発展の持久力を大幅にアップする▽マクロ調整の経験、粘り強さ、注意深さも経済発展の好条件につながる――など一つ一つ指摘した。

世界銀行中国局長のクラリス・ローランド氏は「改革の全面的深化によって中国は今、『量』から『質』に転じる道を進んでいる」とし、「この転換は、中国と世界のいずれにとって重要かつ積極的なシグナルだ」との認識を示す。

改革の全面的深化がもたらす変化は経済分野だけでなく、政治、社会、文化、生態分野の大きな進歩にもつながる。

「中国はすでに改革の全面的深化に関する長期計画を立てた。うまくいけば、2020年までに小康社会(ややゆとりある社会)を全面的に築き、民族復興というチャイナドリームの重要な一里塚を建てることができる」と全局政協委員の林毅夫氏は自信満々だ。

この春、中国改革の再出発で、発展の原動力はさらに力強くなり、人々は改革の発展の成果をより一層分かち合うだろう。

この春、中国改革の再出発で、チャイナドリームの実現に向けた偉大な道のりに新たな一章が刻まれるに違いない。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年3月14日

 

 

 
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