仲人の顔に泥を塗る?

 

花瑶の集落に賓客があると、人々は隊列を組んで鳥撃ち銃の“礼砲”を放ち歓迎の意を表す

集落で結婚式や出産のお祝いに出会ったら、祝福に訪れた村人たちは一緒になって掛け合いで歌いお祝いの気持ちを伝える。

花瑶の婚礼には一連の古式ゆかしくこまごまとした儀礼が欠かせないが、最も人をわくわくさせるのは、結婚の風習の一つに数えられる「打泥巴」「炒茅殻里」「打滔」という神聖・無垢にして奔放な3段階の風習だ。娘たちは遊び戯れる中で仲人に泥を投げたり塗りつけたりする「打泥巴」で自分の仲の良い姉妹を連れ去ったことを「とがめ」る。そして、歌掛けで失敗した若者も娘たちに罰として炭灰をズボンに突っ込まれる。これが「炒茅殻里」だ。夜になると、人々はかがり火を囲んで歌い踊る。娘たちは次々と人の輪に入り、並んで腰かけに座る男たちに背を向けて踊りながら、一人ひとり思い思いに男のひざの上に座り込み、座っては跳ね起き、跳ね起きては座り、次に右側の男のひざの上に移動して行く。彼女たちの動きは移動するほど速くなり、移動するほど楽しそうで、歓声が響く中でこの「打滔」が繰り返され、婚礼の宴はクライマックスを迎える。

 

人民中国インターネット版 2014年5月

 

 

 
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