5都市で自動車通行規制

 

2月24日、天津市でナンバープレート末尾数字による乗用車走行規制が開始された翌日、市内の帰宅ラッシュ時の通行車両数は目に見えて減っていた。バスが来るのを待っていた王さんは、いつもは車通勤だが、「ここ数日、大気汚染がひどいので、バスで行くことにしました。これも一種のエコですよね。早くスモッグがなくなってくれるといいのですが」と語った。

連日のスモッグで、北京周辺の省や市は次々と大気汚染の緊急対策措置をとり始めた。さまざまな生産制限や排出制限政策のほか、自動車走行規制も各地で行われた。

2月23日、天津市は「重汚染日の緊急対応に関する通知」を発表した。この規定に基づいて、天津市公安交通管理局が発表する3級(黄色)重汚染日に対する緊急措置として、24日午前0時から、区域限定でナンバープレート末尾数字による乗用車走行規制が開始され、これは天津市で初めて行われる重度汚染日の走行制限措置となった。

北京・天津・河北地区の重度汚染日に対し、河北省の多くの都市で乗用車の走行制限が行われた。23日0時から、河北省石家荘市では重度汚染日オレンジ警報に緊急対応し、市内の第三環状道路内で、軍隊、警察、救急、応急修理などの緊急車両、民生保障車両、公共バス、タクシーを除く乗用車の走行を20%制限する措置が取られた。石家荘市以外でも、廊坊、保定、邯鄲各市でそれぞれナンバープレート末尾数字による走行制限が行われた。このほかにも、スモッグ期間中には河北省の各市街地で、大型車両、危険物輸送車両が朝6時から24時まで一部地区で走行制限され、公務車も30%が運転停止とされた。

 

人民中国インターネット版 2015年2月2日

 

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