「健康は人々の基本的な願いです。私たちは医療衛生水準を常に向上し続け、健康な中国を築いていきます」。３月５日、李克強総理が政府活動報告を行う際に述べたこの承諾は多くの拍手を得た。

「健康な中国」は今年の政府活動報告の中でもひときわ目を引く新たな言い方だった。その中身は健全な基本医療衛生制度の確立を加速させ、人々の受診・治療の問題を解決することだ。これらを「健康な中国」という高いレベルに格上げするのは、政府の医療衛生事業に対して、より高い要求を出したことに違いない。

ここ数年、各級政府は基本医療衛生のサービスに関して多くの取り組みを行った。例えば、都市部と農村部の住民をカバーした医療保険システムを確立したことや医療保険補助の基準を年々引き上げたこと、また、県級の公立病院の改革を推進させたことなど、全てが医療衛生サービスの質を大きく向上させた。

しかし、基本医療衛生サービスには未だに多くの問題が残されている。多くの家庭で高額の医療費のために生活が困難になったり、医師と患者の間でいさかいが起こったりしている。また、都市部の病院では患者がごった返していたり、農村部の医療衛生機構は行き詰っていたりする。それと同時に、食品や薬品、飲料水の安全性や職場の安全と環境問題なども深刻な健康リスクを形成しており、国民の健康を守ることへの新たな問題となっている。

「健康な中国」を確立させるためには、これらの問題解決は不可欠。政府活動報告は、都市部と農村部をカバーした大病保険制度を実施し、高額な薬代を抑え、医療紛争の予防および解決のメカニズムを迅速に確立させ、数億人の農民の便宜をはかり地元での診察を可能とするなど、すべて非常に具体的な取り組みが書かれており、今期政府の実務に励み、高効率を求める決意が反映された。（編集・張春侠）

人民中国インターネット版　2015年3月6日