環境保護部長:史上最「厳」の環境保護法で汚染を退治

 

いかに史上最も厳しい環境保護法に本当の「硬さ」を持たせ、「鋭い剣」にしていくか? 社会各界がこの点に注目している。新任の環境保護部(日本の環境省に相当)部長の陳吉寧氏は3月7日に開かれた第12期全国人民代表大会第3回会議の記者会見の席でこの点に答えた。

陳部長は次のように指摘した。良い法律は「張り子の虎」(見かけ倒し)ではならず、それを鋼のように強く鋭い歯を持つ鋭利な武器にすべきだ。そのカギは執行と着実な実施にある。環境保護部は今年を環境保護法の「実施年」と位置づけ、全面的な環境保護の大規模な検査を行い、違法な企業が「検査がなければ放免されず、検査で潔白が証明されなければ放免されず、処理されなければ放免されず、整理と改革がなければ放免されない」ようにする。環境保護の法執行が「ゆるすぎ、弱すぎ」の状況を徹底的に改革し、困難があろうとも圧倒する態勢で臨む。刑事責任の追及を強め、案件を発見すればすぐにに調査し、すぐに移送する。

このほか、環境保護部は30%以上の市級政府の監督・調査を行い、地方政府の環境保護分野での「不作為」問題を解決する。警察、検察、裁判所との協調を強め、環境保護の法律執行の司法による監督を強化する。

陳部長はまた、環境アセスメント問題について以下のように徹底解決の処方せんを提出した。許可なしの建設、勝手にアセスメントを変更する違法行為を断固として調査・処理する。違法な企業を信用ブラックリストに掲載する。一部の手口が悪らつな企業の場合は司法機関に引き渡す。また陳部長は、環境保護部所属の8つの環境アセスメント機関をすべて率先して環境保護部から切り離し、他の地方も幾つかの時期、回数に分けても全て切り離すことを明らかにした。決められた期日までに切り離しが行われない場合は、一律に環境アセスメント資格を取り消す。(編集・張春侠)

 

人民中国インタ-ネット版に掲載された記事・写真の無断転載を禁じます。
本社:中国北京西城区百万荘大街24号  TEL: (010) 8837-3057(日本語) 6831-3990(中国語) FAX: (010)6831-3850