周明偉委員:食の安全は国家イメージに関わる

 

中国人民政治協商会議第12期全国委員会委員で中国外文出版発行事業局局長の周明偉氏は、対外友好グループのグループ討論で、人々が注目する食の安全問題について「これは民生プロジェクトであり、実際は民心プロジェクトだ」と指摘した。

中国人民政治協商会議第12期全国委員会第3回会議のグループ会議に出席した周明偉氏

周氏は実体験を振り返って説明した。周氏はある日の午前3時、北京の野菜卸売市場の調査に出かけ、河北省の農場責任者に会った。この農場責任者の話によると、農家が野菜を植える時、顧客は化学肥料や農薬を使わないよう要求するが、もし農薬を使わなければ大量の害虫が野菜を食べてしまうし、化学肥料を使わなければきれいな野菜が育たないという。

周氏はまた、彼の家では昨年まで12年間にわたって旧暦の年越しの食事を外で取っていたが、今年は家族の求めに応じて自宅で料理を用意した。この方がより安心できるからだという。

「食の安全問題は国家のイメージに関わってくる」。周氏は残念そうに次のように語った。「中国にはこれほど多くの優れた文化があり、現代化の建設でも世界が注目する成果を挙げている。しかし、私たちがどれだけ頑張って中国のイメージを世界に示してみせても、問題のある品が一つあればイメージ全体を台無しにできる」

「どんな業種が発展するかは市場が決める。しかし法律と管理は政府の責任だ。食の安全問題は政府が管理するべきだ」。今年は全面的に「法による国家統治」を推進するといい、「政府が管理するべき事柄は必ず一定の水準に達するまで管理する必要がある」と周氏は力を込めた。(文・写真=王焱)

 

人民中国インターネット版 2015年3月10日

 

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