周幼馬委員:新しい交雑技術の重視を

中国人民政治協商会議第12期全国委員会委員の周幼馬氏

中国人民政治協商会議第12期全国委員会委員で、ハンセン病の啓発事業などを手掛ける「馬海徳基金会」会長の周幼馬氏は両会期間中、新しい交雑技術を重視する提案を出した。周氏によると、有性交雑によって栽培された作物はおしなべて味がいまひとつのため、酒の醸造や生産飼料に多く使われている。また、遺伝子組み換え技術は大きな論争を呼んでいる。一方、中国の最新の植物染色体交雑技術で栽培した品種はおいしさと栄養を同時にアップさせ、品質が良く収穫量の多い品種をつくり出すことが可能だ。しかし現在、この技術はそれほど重視されておらず、予算面の支持が欠けており、これまでは一部の地域でわずかに栽培されてきただけだった。

 周氏は提案の中で次のように指摘した。遺伝子組み換え技術と比べ、染色体交雑技術ははっきり優位に立っている。新品種の農作物や商品作物はすべての遺伝子が自然界に由来し、安全だと証明されており、人の手が加わった遺伝子を含んでいない。さらに子孫を残せ、費用はずっと少なく、活用しやすい。特に植物染色体交雑技術は中国人が中国本土で自主的に研究開発しており、中国の食糧の安全を効果的に保証できる。(文・写真=王焱)

 

人民中国インターネット版 2015年3月11日

 

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