法による国家統治をめぐって熱い意見

 

「憲法に基づく施政と法律に基づく行政を堅持し、すべての政府活動を法治の軌道に乗せる……あらゆる法律・規定違反行為を追及して、厳格でない法執行、不公正な法執行をすべて正さなければならない」と、李克強総理による政府活動報告では、重ねて法による国家統治を全面的に推進することを厳かに誓っている。

法による国家統治の全面的推進をはっきり述べたことは、代表・委員たちが盛んに討議するホットなテーマとなった。中国人民政治協商会議第12期全国委員会委員、雲南省帰国華僑連合会主席の李嶸氏は、現在一部行政機関と指導幹部の法治意識は強いものではなく、権力は法より強いという考えが根深く、個別の指導者には法律や党の紀律を無視し、知っていても法律を犯す者がいて、非常に悪い影響を及ぼしていると指摘している。

その上で同氏は「政府はあたかも法治を打ち立てるエンジンや機関車のようなもので、法治建設における最大の推進者です。全面的な法による国家統治には、各級の政府は身をもって範を示し、法律を信奉し、軌範を厳守する模範となり、自身の法律の尊重と制度の厳守という方法で、社会全体が日ごとに法律を信頼し制度を畏敬する優れた習慣を培っていくことをリードしなければなりません」と述べている。

また、第12期全国人民代表大会代表、江西省人民検察院検察長の劉鉄流氏は、政府活動報告は政府自身の建設を強化し、憲法に基づく施政と法律に基づく行政の堅持に対して提出した要求は極めて的を射たものだと評価している。そして、その建設は、政府機能の転換、政府機構の簡素化と権限委譲をしっかりと中心に据え、権力のリスト、責任のリストの制度建設推進を加速し、政府の権力と責任の境界をさらに明らかにし、でたらめな行為や不作為に対しては厳しく責任追及するよう建議している。(編集・張春侠)

 

人民中国インターネット版 2015年3月12日

 

人民中国インタ-ネット版に掲載された記事・写真の無断転載を禁じます。
本社:中国北京西城区百万荘大街24号  TEL: (010) 8837-3057(日本語) 6831-3990(中国語) FAX: (010)6831-3850