政府活動報告、キーワードの説明

 

1、「一帯一路」

習近平総書記は2013年9月と10月に中央アジアと東南アジア諸国を訪問し、「シルクロード経済ベルト」、「21世紀海上シルクロード」の共同建設という重大な提案を行い、国際社会から注目を集め、関連諸国からも積極的な反応があった。「シルクロード経済ベルト」、「21世紀海上シルクロード」(略称は「一帯一路」)の建設は、党中央、国務院が世界情勢の変化に基づき、国内外の2つの大局を鑑み行った重大な戦略的決定である。これは古代シルクロードの歴史的符号を借用し、平和的発展、協力・ウィンウィンを時代のテーマとしている。これは積極的かつ能動的に沿線諸国との経済協力パートナーシップを発展させ、政治の相互信頼、経済融合、文化の包容という利益共同体・運命共同体・責任共同体を共に構築し、中国の全面的な対外開放の新構造を開拓し、中華民族の偉大なる復興を推進し、世界平和の発展を促進する上で、時代を画する重大な意義を持つ。

2、「インターネット+」行動計画

「インターネット+」は新たな経済の形態を示している。これはインターネットの生産要素の配置における改善・集約の力を十分に発揮し、インターネットの革新的な成果を経済・社会の各領域と深く融合させ、実体経済の革新力・生産力を高め、インターネットをインフラ・実現ツールとするより幅広い経済発展の新形態を形成する。「インターネット+」行動計画は、クラウドコンピューティング、モノのインターネット、ビッグデータを始めとする次世代情報技術と、現代製造業や生産性サービス業などの融合と革新を重点的に促進し、新興業態を発展させ、新たな産業の成長点を構築する。大衆による創業・革新に環境を提供し、産業のスマート化に支援を提供し、新たな経済発展の原動力を強化し、国民経済の質と効果の向上とアップグレードを促す。

3、官民パートナーシップ(PPP)

これは政府が事業権、合理的な価格設定、財政補助など事前に公開された収益制度・規則を通じ、社会資本による都市部のインフラなどの公共事業への投資・運営を促すモデルだ。このモデルは利益の共有とリスクの共同負担を特徴とし、双方の強みを発揮し公共財・サービスの品質と供給の効率を高める。

4、統一的な社会信用コード制度

これは公民の身分証ナンバーと組織・機構コードを基礎とする主体識別コード制度で、公民の統一的な社会信用コード、法人およびその他の組織の統一的な社会信用コードが含まれる。同制度の実施により、すべての公民、法人およびその他の組織に1枚のみの、終生不変の主体識別コードを発行し、主体信用情報の収集・問い合わせ・共有・比較を可能とする。これは信用情報資源の共有の促進、社会管理コストの削減、公共サービス水準の向上、社会管理システムの改善を促す。

5、臨時保護制度

これは突発的な事件、事故などによる負傷、重大疾患、その他の特殊な原因により基本的な生活を維持できなくなり、その他の社会保護制度の対象外であるか、もしくは保護後も基本的な生活を維持しがたい世帯もしくは個人に対する、国家による一時的・過渡的な保護のことだ。

 

 

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