全人代記者会見で質問に答える金埼シルクロード基金理事長

3月12日の全人代記者会見で、シルクロード基金有限責任公司の金琦理事長が、国が打ち出した「１帯１路」（シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード）戦略におけるシルクロード基金の役割やシルクロード基金の投資分野などに関する質問に答えた。　金理事長によると、基金は中長期的な開発投資ファンドであり、「１帯１路」の沿線各国および各地域がコネクティビティーを実現するという目標に寄与する。基金は株権を主とする中長期的な多種の投資融資方法を通じて、インフラ建設、エネルギー開発、産業と金融協力に投資するという。　金理事長はさらに次のように説明した。「将来的にこの基金による投資は各国の発展戦略、計画と密接に連携しなければならない。その発展の過程で投資機会を模索しなければならない。『１帯１路』は厳格な地域設定していないので、互いに通じ合うニーズがあれば、基金は関連プロジェクトに参加できる」

基金の開放性について、金理事長は基金はアジアインフラ投資銀行（AIIB）、中国・アフリカ開発基金などの多角的な投資・融資プロジェクトにも協力していく考えを示した。

金埼理事長のシルクロード基金に関する説明に耳を傾ける内外記者団

また金理事長は基金の理事会、監事会、上級管理陣はすでに組織され、今後、公司の管理構造を引き続き改善すると同時に、実務的な作業にもなるべく早く着手する、と語った。

基金は「１帯１路」戦略の下で打ち出され、昨年11月8日、習近平国家主席は中国が400億㌦出資し、基金を創設することを明らかにした。公司はすでに昨年12月29日に登記され、フルネームを「シルクロード基金有限責任公司」とし、外貨準備、中国投資有限責任公司、中国輸出入銀行、国家開発銀行による共同出資によって設立され、法定代表人には金理事長が就任し、登記資金は615億2500万元。（文・写真＝張雪）

人民中国インターネット版　2015年3月14日